2010/02/02 21:57:16
(物語)
◆ 津島サトルは芸高の受験に失敗、心ならずも新生学園高校の音楽科に入学。
フルート奏者の伊藤慧との友情、南枝里子との恋や文化祭での合奏の輝き…。
まぶしいような青春の輝きが…やがて、嵐の航海のような日々へ…
思いもかけないドイツへの短期留学、帰国後の強烈な失恋、南の退学。
その喪失感から大好きだった、教師の金窪を、卑劣な手段で退職に追い込んでしまう津島…。
孤独と喪失感が、津島の人生を激変させていく…さて…。
(感想のような)
◆ いろいろな出来事が、三冊にぎゅと詰まっている。
それは、青春の自意識も、きらめきも、喪失感も、挫折感も描いている…。
まったく白紙状態から、あれこれの反復と試行の末に、一つの演奏をみんなで作り出して
音楽を演奏する場面からは、熱い命が伝わってくる。
◆ 「船に乗れ」は、哲学者ニーチェの本の一節。
人は「自分の太陽の輝きを持つべきなのだ!」
そんな、新しい別の世界が見えてくる哲学を、船の航海者のように探し続けようという主旨の一節だ。
◆ 物語は、決して、キラキラのハッピーエンドではない。
その陰影の濃さが、苦くて味わい深い人生の時を描き出している。
豊かな読書の時をくれた一冊!
(藤谷治著「船に乗れ機攅臍佞閥奏】供敍帆奸朖掘攅臍婉奏曲】」2008.10〜2009.11 JIVE)
◆ 津島サトルは芸高の受験に失敗、心ならずも新生学園高校の音楽科に入学。
フルート奏者の伊藤慧との友情、南枝里子との恋や文化祭での合奏の輝き…。
まぶしいような青春の輝きが…やがて、嵐の航海のような日々へ…
思いもかけないドイツへの短期留学、帰国後の強烈な失恋、南の退学。
その喪失感から大好きだった、教師の金窪を、卑劣な手段で退職に追い込んでしまう津島…。
孤独と喪失感が、津島の人生を激変させていく…さて…。
(感想のような)
◆ いろいろな出来事が、三冊にぎゅと詰まっている。
それは、青春の自意識も、きらめきも、喪失感も、挫折感も描いている…。
まったく白紙状態から、あれこれの反復と試行の末に、一つの演奏をみんなで作り出して
音楽を演奏する場面からは、熱い命が伝わってくる。
◆ 「船に乗れ」は、哲学者ニーチェの本の一節。
人は「自分の太陽の輝きを持つべきなのだ!」
そんな、新しい別の世界が見えてくる哲学を、船の航海者のように探し続けようという主旨の一節だ。
◆ 物語は、決して、キラキラのハッピーエンドではない。
その陰影の濃さが、苦くて味わい深い人生の時を描き出している。
豊かな読書の時をくれた一冊!
(藤谷治著「船に乗れ機攅臍佞閥奏】供敍帆奸朖掘攅臍婉奏曲】」2008.10〜2009.11 JIVE)
2010/01/26 23:43:35
初めて波長が合った、村上さんの本。
売れようが売れまいが、オモシロイ本はいいっ!
◆ 青豆と天吾の十歳の時の思い出。
その時、天吾の手を堅く握りしめた青豆が、彼に手渡したものとは…。
互いのその後を知らないまま、深い思慕を抱きあいながら、二人に二十年の時が流れる。
時を隔てた痛みある接近…二人に、どんな未来が…。
1984年と1Q84年の、現実と虚構が不思議に交錯する世界。
空には二つの月がある。
リトル・ピープルという7人の小人たちが創り出す「空気さなぎ」
(人の「心の影」)という「分身」の意味とは?
物語に出てくる、あれこれの小道具や人物たちが、様々な読み方を誘う。
◆ 不思議とスリリングが、ますます加速する二冊目。
読書を中断しても、興奮して寝られなかった経験は、久々だった。
◆ 思ったままに、感じたことを。
新しい生のイメージの喚起。それはとても新鮮な思いが、心の中に湧いてくる。
今の自分の、生き方への固定観念を超えて、別の生き方へとイメージが広がった。
新しい、その地点まで、行けるかもしれないという刺激をうけた。
勝手な読み方だけどね(笑)
「1Q84」という物語の二重構造が、生き方への固定観念を揺さぶる。
青豆と天吾の物語が、生の意味を問いかけてくる。
読みながら思った。
もっと、心の耳を澄ませながら、この物語から流れてくる声とか音を聞きとりたいなぁ、と。
◆ 青豆の孤独な日々が「人間の孤独」をずきずきと突いてくる。
誰かを深く思っても、伝えられない哀しみ。
会いたいと思っても、会えずに生を終えるかもしれない、限られた命のこと…とか。
でも、こうも思う。
僕らが生きている現実の「時」も、別の意味で「二重構造」。
「今、目の前にある哀しい人生」と「こうもあり得るかもしれない、別の人生」
二つの現実のせめぎあいのなかで、きっと生きてる。
希望や息吹も、自分の生き方を紡ぎだしていく意思のなかから生まれてくるんだろう。
あ〜あ。どんどん小説を妄想とこじつけで読むという自分の癖が出てきた。
まぁ、とにかく…
青豆と天吾の未来が、とても気になる。
読書の面白さを、満喫させてくれた。
次が楽しみ。
(村上 春樹著「1Q84 BOOK2」2009.5新潮社)
売れようが売れまいが、オモシロイ本はいいっ!
◆ 青豆と天吾の十歳の時の思い出。
その時、天吾の手を堅く握りしめた青豆が、彼に手渡したものとは…。
互いのその後を知らないまま、深い思慕を抱きあいながら、二人に二十年の時が流れる。
時を隔てた痛みある接近…二人に、どんな未来が…。
1984年と1Q84年の、現実と虚構が不思議に交錯する世界。
空には二つの月がある。
リトル・ピープルという7人の小人たちが創り出す「空気さなぎ」
(人の「心の影」)という「分身」の意味とは?
物語に出てくる、あれこれの小道具や人物たちが、様々な読み方を誘う。
◆ 不思議とスリリングが、ますます加速する二冊目。
読書を中断しても、興奮して寝られなかった経験は、久々だった。
◆ 思ったままに、感じたことを。
新しい生のイメージの喚起。それはとても新鮮な思いが、心の中に湧いてくる。
今の自分の、生き方への固定観念を超えて、別の生き方へとイメージが広がった。
新しい、その地点まで、行けるかもしれないという刺激をうけた。
勝手な読み方だけどね(笑)
「1Q84」という物語の二重構造が、生き方への固定観念を揺さぶる。
青豆と天吾の物語が、生の意味を問いかけてくる。
読みながら思った。
もっと、心の耳を澄ませながら、この物語から流れてくる声とか音を聞きとりたいなぁ、と。
◆ 青豆の孤独な日々が「人間の孤独」をずきずきと突いてくる。
誰かを深く思っても、伝えられない哀しみ。
会いたいと思っても、会えずに生を終えるかもしれない、限られた命のこと…とか。
でも、こうも思う。
僕らが生きている現実の「時」も、別の意味で「二重構造」。
「今、目の前にある哀しい人生」と「こうもあり得るかもしれない、別の人生」
二つの現実のせめぎあいのなかで、きっと生きてる。
希望や息吹も、自分の生き方を紡ぎだしていく意思のなかから生まれてくるんだろう。
あ〜あ。どんどん小説を妄想とこじつけで読むという自分の癖が出てきた。
まぁ、とにかく…
青豆と天吾の未来が、とても気になる。
読書の面白さを、満喫させてくれた。
次が楽しみ。
(村上 春樹著「1Q84 BOOK2」2009.5新潮社)
2010/01/12 06:04:49
これは大河小説ならぬ「小川いっぱい小説」なのだと彼は言う。
すごい歴史を左右する壮大な出来事があるわけじゃない。
彼を取り巻く友人との、もっぱら遊び的な出来事が書かれていて
とまらない面白さがある。彼を取り巻く仲間の日々という小川が、壮大な遊びの流れに合流する。
だから、これは「大河オモシロ人生小説」なのだと思った!
◆ 本好きが高じて、友人と「本の雑誌」をつくってしまう。仲間内のミニコミ誌が、全国的な月刊誌になる。
三角ベースボールで、仲間と本気であそんでいたら、全国的大会が行われ、外国まで試合遠征する。
ポケットマネーで好きな映画を撮ろうとしたら、映画会社ができ、本格的な映画製作になって、全国上映する。
その流れで、モンゴルに撮影に行く。遊牧民の住まいの「ゲル」が気にいって、新宿の友人のビルの屋上に、仲間とわいわいと設営してしまう…。
◆ 面白そうなこと、好きなことをみつける達人だ。そして常に、異色の仲間たちがいる。
飲みつつ遊びつつ、アナログまるだしのつきあいが、遊び的パワーを増幅させまくる。
ほどよい「いいかげん」な日々が、キラキラしている。
初期の椎名さんの作品で、重要なインパクトを残した仲間たちが亡くなったことが作品でわかって、
しんみりする。
それでも、読み継いできた椎名ワールドは、時を重ねて、哀愁とオモシロさを増している。
でも、実はこんな面もあると仲間の一人・斎藤海人が、あとがきで彼のことを書いている。
「…人の心を軽んじる現代社会の管理体制とか、文明に浸りきった人間の心に潜む形のない不安とか、慣れすぎてもうその腐臭にすら気づかなくなった日々の退屈とか、そういうものとペンの力で戦っている…」
ほんとに管理にそぐわないヒトたちの小川が大河になってオモシロパワーをくれる。
荒削りながら、自由で気分のいい風が、作品から吹いてくる。
サンキュな、読みごこちだった!気分は草原を駆ける遊牧民っ!
(椎名誠著 「新宿遊牧民」2009.10講談社)
すごい歴史を左右する壮大な出来事があるわけじゃない。
彼を取り巻く友人との、もっぱら遊び的な出来事が書かれていて
とまらない面白さがある。彼を取り巻く仲間の日々という小川が、壮大な遊びの流れに合流する。
だから、これは「大河オモシロ人生小説」なのだと思った!
◆ 本好きが高じて、友人と「本の雑誌」をつくってしまう。仲間内のミニコミ誌が、全国的な月刊誌になる。
三角ベースボールで、仲間と本気であそんでいたら、全国的大会が行われ、外国まで試合遠征する。
ポケットマネーで好きな映画を撮ろうとしたら、映画会社ができ、本格的な映画製作になって、全国上映する。
その流れで、モンゴルに撮影に行く。遊牧民の住まいの「ゲル」が気にいって、新宿の友人のビルの屋上に、仲間とわいわいと設営してしまう…。
◆ 面白そうなこと、好きなことをみつける達人だ。そして常に、異色の仲間たちがいる。
飲みつつ遊びつつ、アナログまるだしのつきあいが、遊び的パワーを増幅させまくる。
ほどよい「いいかげん」な日々が、キラキラしている。
初期の椎名さんの作品で、重要なインパクトを残した仲間たちが亡くなったことが作品でわかって、
しんみりする。
それでも、読み継いできた椎名ワールドは、時を重ねて、哀愁とオモシロさを増している。
でも、実はこんな面もあると仲間の一人・斎藤海人が、あとがきで彼のことを書いている。
「…人の心を軽んじる現代社会の管理体制とか、文明に浸りきった人間の心に潜む形のない不安とか、慣れすぎてもうその腐臭にすら気づかなくなった日々の退屈とか、そういうものとペンの力で戦っている…」
ほんとに管理にそぐわないヒトたちの小川が大河になってオモシロパワーをくれる。
荒削りながら、自由で気分のいい風が、作品から吹いてくる。
サンキュな、読みごこちだった!気分は草原を駆ける遊牧民っ!
(椎名誠著 「新宿遊牧民」2009.10講談社)
2010/01/10 09:14:41
書店で立ち読みしていたら、面白くて、すぐに読みたくなった。
1月30日から公開される、山田洋次監督の映画「おとうと」の
小説化されたもの。
山田作品が、多くの作品で問い続けているもの。
それは「幸せ」のこと。
(物語) ※以下()内は映画の演者
◆ 娘・小春(蒼井優)と母・絹代(加藤治子)と三人で暮らしながら、
東京の郊外で薬局をしている姉・高野吟子(吉永小百合)。
自称旅役者の弟・丹野鉄郎(笑福亭鶴瓶)の笑と哀しみの物語。
吟子の娘・小春(蒼井優)の結婚式会場に、鉄郎が突然現れる。
以前、法事で酒を飲んで大暴れした失敗があることから、小春の兄・丹野庄平(小林捻侍)は
結婚式の場で、酒を飲まないよう、鉄郎に約束させ、守るかにみえたが…。
(感想)
◆ ノベライズを読んでいると、映画で俳優たちが演ずる姿がうかんでくる。
笑と哀しみがつまっていて、笑ったりしんみりしたりした。
鶴瓶役の鉄郎が「男はつらいよ」の寅さんと重なる。特に第一作の…。
小春の第一回目の医師との結婚。医師との玉の輿婚に破綻して実家に帰る。
そして、大工・長田亨(加瀬亮)と再婚する。
亨が小春に、思いを告げる場面がとってもいい。
それと、おとうとと姉の葛藤と理解の姿。
物語を読みながら、幸福のことを思った。
不幸と幸福は、もつれるようにあって表裏のものなのかもしれないなぁと思った。
不幸から逃げているだけじゃ、幸福にはなれないのかも…。
あぁ!映画が楽しみ!
(山田洋次・平松恵美子脚本 稲光宏子ノベライズ著「おとうと」2009.12新日本出版社)
1月30日から公開される、山田洋次監督の映画「おとうと」の
小説化されたもの。
山田作品が、多くの作品で問い続けているもの。
それは「幸せ」のこと。
(物語) ※以下()内は映画の演者
◆ 娘・小春(蒼井優)と母・絹代(加藤治子)と三人で暮らしながら、
東京の郊外で薬局をしている姉・高野吟子(吉永小百合)。
自称旅役者の弟・丹野鉄郎(笑福亭鶴瓶)の笑と哀しみの物語。
吟子の娘・小春(蒼井優)の結婚式会場に、鉄郎が突然現れる。
以前、法事で酒を飲んで大暴れした失敗があることから、小春の兄・丹野庄平(小林捻侍)は
結婚式の場で、酒を飲まないよう、鉄郎に約束させ、守るかにみえたが…。
(感想)
◆ ノベライズを読んでいると、映画で俳優たちが演ずる姿がうかんでくる。
笑と哀しみがつまっていて、笑ったりしんみりしたりした。
鶴瓶役の鉄郎が「男はつらいよ」の寅さんと重なる。特に第一作の…。
小春の第一回目の医師との結婚。医師との玉の輿婚に破綻して実家に帰る。
そして、大工・長田亨(加瀬亮)と再婚する。
亨が小春に、思いを告げる場面がとってもいい。
それと、おとうとと姉の葛藤と理解の姿。
物語を読みながら、幸福のことを思った。
不幸と幸福は、もつれるようにあって表裏のものなのかもしれないなぁと思った。
不幸から逃げているだけじゃ、幸福にはなれないのかも…。
あぁ!映画が楽しみ!
(山田洋次・平松恵美子脚本 稲光宏子ノベライズ著「おとうと」2009.12新日本出版社)
2010/01/09 10:36:24
新年を元気にスタートするには、ビタミンを摂らなきゃってことで
今年の一冊目はこの本。
◆ ジャズピアニストの綾戸智恵さんなど70人以上の人たちの、元気が出る言葉が収められている。
ラジオで一緒に公開放送「命の対話」という番組をつくっている医師の鎌田實さんが、村上さんを紹介している。
彼は「言葉の助産師、お産婆さん」だと。
本当に見事に、さまざまな人たちから、豊かな言葉を引き出している。
読んでいると元気になる。
一人一人の生きる姿のスケッチが深い。
村上さん自身がその言葉から学んだことが、さりげなく記されている。
何度も読み返したくなる豊かな一冊。
◆ 例えば、将棋棋士の佐藤康光さんの「事実とは真実の敵なり」。
事実は必ずしも真実じゃない。棋士は真実の一手を目指して将棋にのぞむ。
「事実のみにとらわれていると、真実を見失う」という村上さんのコメントは
様々なくらしの場面でも言えることかもしれない。
「いのちの移し替えをしている」という84歳の佐藤初女さん(森のイスキア主宰)
。
悩みを抱えて彼女を訪れる人たちに、心を込めてつくるおむすびや料理。
食といのちのことを冒頭の言葉にしている。
高校時代に聴力をなくした松森果林さん(ユニバーサルデザイン・アドバイザー)が
あふれる哀しみのすえに、自分の障害と向き合っていく人生から生み出される「星の音が聞こえる」
にはグッときた。
◆いっぱい、いろいろな人が出てくる。生き方と共にある言葉。
共通しているのは生が好きということ。
いっぱい初めて聴く豊かな言葉が出てくる。
せっかく図書館で借りたのに…
また、自宅に本が増えてしまう。(笑)
(村上信夫著「ことばのビタミン」 2009.10近代文藝社)
今年の一冊目はこの本。
◆ ジャズピアニストの綾戸智恵さんなど70人以上の人たちの、元気が出る言葉が収められている。
ラジオで一緒に公開放送「命の対話」という番組をつくっている医師の鎌田實さんが、村上さんを紹介している。
彼は「言葉の助産師、お産婆さん」だと。
本当に見事に、さまざまな人たちから、豊かな言葉を引き出している。
読んでいると元気になる。
一人一人の生きる姿のスケッチが深い。
村上さん自身がその言葉から学んだことが、さりげなく記されている。
何度も読み返したくなる豊かな一冊。
◆ 例えば、将棋棋士の佐藤康光さんの「事実とは真実の敵なり」。
事実は必ずしも真実じゃない。棋士は真実の一手を目指して将棋にのぞむ。
「事実のみにとらわれていると、真実を見失う」という村上さんのコメントは
様々なくらしの場面でも言えることかもしれない。
「いのちの移し替えをしている」という84歳の佐藤初女さん(森のイスキア主宰)
。
悩みを抱えて彼女を訪れる人たちに、心を込めてつくるおむすびや料理。
食といのちのことを冒頭の言葉にしている。
高校時代に聴力をなくした松森果林さん(ユニバーサルデザイン・アドバイザー)が
あふれる哀しみのすえに、自分の障害と向き合っていく人生から生み出される「星の音が聞こえる」
にはグッときた。
◆いっぱい、いろいろな人が出てくる。生き方と共にある言葉。
共通しているのは生が好きということ。
いっぱい初めて聴く豊かな言葉が出てくる。
せっかく図書館で借りたのに…
また、自宅に本が増えてしまう。(笑)
(村上信夫著「ことばのビタミン」 2009.10近代文藝社)
2010/01/03 07:47:53
新年 おめでとうございます。
今年も、どうぞよろしく!
屬いいげんがいい」「ちょい太でだいじょうぶ」…など、いっぱい! (鎌田 實著)
◆峩飛ぶタイヤ」(池井戸 潤著)
「サマータイム」(佐藤 多佳子著)
ぁ崑腓な約束」(椎名 誠著)
ァ嵒雹瞭札┘ぅ謄ーン」(誉田 哲也著)
Α岷震燭凌諭柄苅敢)」(山崎 豊子著)
А1Q84 BOOK1」(村上 春樹著)
─屬けがえのない人間」(上田 紀行著)
「何も持たず存在するということ」(角田 光代著)
「出星前夜」(飯島 和一著)
^貲を通じて元気をくれた一連の鎌田医師のエッセイ本たち。何度読んでも、どの本も面白い!
∈鯒読んだ小説のサイコーの一冊。
い靴澆犬澆函⊃瓦翻遒澆討る。
テ匹鵑任い謄錺ワクする。
惹きつけて離さない面白さは絶品。
ГΔ泙ぁオモシロイ!見直した。
┸祐屬辰董△發辰肇モシロイと感じさせてくれた講談社現代新書。
角田さんは、エッセイもオモシロイ!
堪能した時代小説!
◆ いつも、遊びに来ていただいて感謝です。
足跡も、拍手も(正確に表示されていないみたいですが、拍手いただいたことはわかります。)
励みになるよ。
ありがとう!
今年も、どうぞよろしく!
屬いいげんがいい」「ちょい太でだいじょうぶ」…など、いっぱい! (鎌田 實著)
◆峩飛ぶタイヤ」(池井戸 潤著)
「サマータイム」(佐藤 多佳子著)
ぁ崑腓な約束」(椎名 誠著)
ァ嵒雹瞭札┘ぅ謄ーン」(誉田 哲也著)
Α岷震燭凌諭柄苅敢)」(山崎 豊子著)
А1Q84 BOOK1」(村上 春樹著)
─屬けがえのない人間」(上田 紀行著)
「何も持たず存在するということ」(角田 光代著)
「出星前夜」(飯島 和一著)
^貲を通じて元気をくれた一連の鎌田医師のエッセイ本たち。何度読んでも、どの本も面白い!
∈鯒読んだ小説のサイコーの一冊。
い靴澆犬澆函⊃瓦翻遒澆討る。
テ匹鵑任い謄錺ワクする。
惹きつけて離さない面白さは絶品。
ГΔ泙ぁオモシロイ!見直した。
┸祐屬辰董△發辰肇モシロイと感じさせてくれた講談社現代新書。
角田さんは、エッセイもオモシロイ!
堪能した時代小説!
◆ いつも、遊びに来ていただいて感謝です。
足跡も、拍手も(正確に表示されていないみたいですが、拍手いただいたことはわかります。)
励みになるよ。
ありがとう!
2009/12/20 06:42:33
(物語)
◆斜視で「ロンパリ」と呼ばれて、日常的にいじめを受けている中学生の「僕」。
ある日、ふで箱の中に「わたしたちは仲間です」と書かれた紙が入っていた。
それをきっかけにはじまる、コジマとの交流。
彼女も「汚い臭い気持ち悪い」と言われて、いじめを受けていた…。
凄まじい、いじめの描写がでてくる。
人の共感や善意を拒絶する、いじめる側の一員・百瀬の論理。
そして意思的に、いじめを受容しているコジマ。
意思的にいじめに向き合うことは「美しい弱さ」なんだと彼女は「僕」に言う…。
(感想)
◆読み終えた後、痛みと哀しみで、心がいっぱいになる。
それでも、目をそむけてはいけない、今の世界に存在している人の姿が描かれている。
いじめる側の強者のむき出しの論理。崇高だけど哀しいコジマの意思。
その論理や意思にゆれる「僕」。
読んでいて、生き方をグラグラと、ゆさぶられる。
傍観者の一読者ではすまない、重さと大切な問題提起が含まれている。
答えは、日々の歩みの中で、探していくしかない。
作品の最後に示唆されている、かすかな光のようなものがある…。
作品そのものには、光より痛みの要素が圧倒的だった。
でも、読み終えて思った。
閉塞の時代や精神を超えて「世界の奥行きや向こう側」を見る意志をあきらめないゾ。…と。
(川上 未映子著「ヘヴン」2009.9 講談社)
◆斜視で「ロンパリ」と呼ばれて、日常的にいじめを受けている中学生の「僕」。
ある日、ふで箱の中に「わたしたちは仲間です」と書かれた紙が入っていた。
それをきっかけにはじまる、コジマとの交流。
彼女も「汚い臭い気持ち悪い」と言われて、いじめを受けていた…。
凄まじい、いじめの描写がでてくる。
人の共感や善意を拒絶する、いじめる側の一員・百瀬の論理。
そして意思的に、いじめを受容しているコジマ。
意思的にいじめに向き合うことは「美しい弱さ」なんだと彼女は「僕」に言う…。
(感想)
◆読み終えた後、痛みと哀しみで、心がいっぱいになる。
それでも、目をそむけてはいけない、今の世界に存在している人の姿が描かれている。
いじめる側の強者のむき出しの論理。崇高だけど哀しいコジマの意思。
その論理や意思にゆれる「僕」。
読んでいて、生き方をグラグラと、ゆさぶられる。
傍観者の一読者ではすまない、重さと大切な問題提起が含まれている。
答えは、日々の歩みの中で、探していくしかない。
作品の最後に示唆されている、かすかな光のようなものがある…。
作品そのものには、光より痛みの要素が圧倒的だった。
でも、読み終えて思った。
閉塞の時代や精神を超えて「世界の奥行きや向こう側」を見る意志をあきらめないゾ。…と。
(川上 未映子著「ヘヴン」2009.9 講談社)





