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(物語)
◆ 津島サトルは芸高の受験に失敗、心ならずも新生学園高校の音楽科に入学。
フルート奏者の伊藤慧との友情、南枝里子との恋や文化祭での合奏の輝き…。

まぶしいような青春の輝きが…やがて、嵐の航海のような日々へ…
思いもかけないドイツへの短期留学、帰国後の強烈な失恋、南の退学。
その喪失感から大好きだった、教師の金窪を、卑劣な手段で退職に追い込んでしまう津島…。
孤独と喪失感が、津島の人生を激変させていく…さて…。

(感想のような)
◆ いろいろな出来事が、三冊にぎゅと詰まっている。
それは、青春の自意識も、きらめきも、喪失感も、挫折感も描いている…。
まったく白紙状態から、あれこれの反復と試行の末に、一つの演奏をみんなで作り出して
音楽を演奏する場面からは、熱い命が伝わってくる。

◆ 「船に乗れ」は、哲学者ニーチェの本の一節。
人は「自分の太陽の輝きを持つべきなのだ!」
そんな、新しい別の世界が見えてくる哲学を、船の航海者のように探し続けようという主旨の一節だ。

◆ 物語は、決して、キラキラのハッピーエンドではない。
その陰影の濃さが、苦くて味わい深い人生の時を描き出している。
豊かな読書の時をくれた一冊!

(藤谷治著「船に乗れⅠ【合奏と協奏】Ⅱ【独奏】Ⅲ【合奏協奏曲】」2008.10~2009.11 JIVE)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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