2017 / 06
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(お話)
◆ もののはずみのように、サラリーマンの黒沢巧也は、50歳を前にしてエレキギターを購入する。
最初は、個人的に趣味で楽しむつもりが、ロックバンドを結成することになる。
大学時代以来約30年ぶりの演奏、ギターを触らなくなった大学時代のほろ苦い思い出がよみがえる…。
バンドはライブハウスに出演し、アマチュアロックコンテストで全国大会を目指す。
そして、彼の前に思いがけない出会いが…。

(思ったこと)
◆ 楽しさに満ちた物語。
プロフィールに著者自身がバンド活動をしているとあり、その体験が、演奏場面の描写など
リアルに楽しげに反映されている。
30年の歳月を経て、改めてするバンドの活動が実に楽しそうだ。
同じ音楽の活動が、学生時代よりうんと楽しそうだ。
人は生き直したり、深化したりできる生き物でもあるんだなぁと思った。
ワクワクしながら、一気に読んだ。

◆ 予選を通過して、全国大会の舞台に挑みながら巧也は思う。
「競い合うのが音楽じゃないだろう?
人生を豊かにするのが音楽だろう?
青臭くてオーケーなのがロックだろう?」
(P361)

今を生きるライブ感があふれている。
面白さがギュと詰まったおススメの一冊。

(熊谷達也 著「オヤジ・エイジ・ロックンロール」2009.11 実業之日本社)


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(お話)
◆定年を迎えて、妻と理想郷を謳う「ゆうとりあ(ユートピアとゆとりをかけた名称)」と
名付けられ、売り出された山村に移住し、自家栽培の蕎麦打ちを目指す佐竹夫妻。
ヘビィメタ・バンド「O.G.B」(オヤジでゴメンねばんど)を結成して、ライブハウスで
演奏するなど趣味の世界に生きる河村。
熟年の離婚を妻から切り出されながらも、自分で会社をおこしてもう一旗を目指す北川。
さてさて、どんな暮らしでどんな現実が…。


(思ったこと)
◆最初は、退職後の三人の親父たちの身の振り方を描いた、
ドタバタコメディ小説なのかと思った。
電車で読んでいて、笑いがこみあげて苦しかった。

でも中心は、「ゆうとりあ」という村に夫婦で移住した会社人間だった克弘が、
人間と自然のあり方。
夫婦のあり方。
何が人生に彩りをあたえるのかを問いながら最後に四国の遍路の旅をする。
ふんだんに盛り込まれた笑いと、底流を流れ問題意識がつくる豊かな物語で、
最後まで面白く読ませてくれた。

一番思ったこと。
自然体で暮らす」って何だろう?
「自然な人間の姿」ってどんなあり方だろう?
そんな問いかけの中から、傲慢ではなく、謙虚な人間の生き方を考えさせてくれた。


面白かったぁ~。

(熊谷達也 著「ゆうとりあ」2009.3 文藝春秋)



本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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