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大切なこと。見落としがちだったことが語られている豊かな対論集。

NHKのディレクターとして、自殺の番組をつくっていたが、自殺対策支援を行うため退職した清水さん。
真の癒しや人間のあり方の問題を、著書で問いかける上田さん。

清水さんが、職場を退職してNPO法人自殺対策支援センター「ライフリンク」をつくっという決断に驚いた。
上田さんの語る「癒し」に込めた思いに感心した。
二人の言葉には、生きる気合と読者への励ましが込められている。
お勧めの一冊。

(思ったこといろいろ)
◆ 毎年の自殺者3万人に対して、自死遺族は13万から15万人いる。
その家族たちの深い悲しみや苦しみのことも語られる。
「自殺することをタブー視する雰囲気と風潮」がある社会。
自殺を「穢れ」や「弱さの究極的な風潮」のようにみる社会が、残された人たちを苦しめる。
自殺は本人だけの哀しみじゃないんだと思った。

◆「かけがえのない人間」という上田さんの本の中に、ブータンという国がGNP「国民総生産」ではなく、
GNH「国民総幸福度」を目指すという話が出て来る。


◆「真の癒し」の話題は考えさせられる。
「癒し」の元祖のように言われる上田さんが「癒し」に込めた思いは
「いかに我々が絆に開かれていくか(人と人との関係性を強めるか)」だった。

でも、その後の「癒しブーム」は「温泉、エステ」にいって癒されるなど「いかに自分だけ癒されるか」という人間の単独性と「心の物化」や「麻酔」のようなものになり、金で手に入る行為になって、上田さんの思いとずれたものになったという。
ボク自身も、ブームの癒しに走りがちだ。安易だけど、金で手っ取り早く手に入るからだ。
これを読みながら、本当の「癒し」のあり方を考えたい。どんなことが自分にできて必要なのか。
上田さんがとなえる癒しは、新しい人間の繋がりをつくることだ。
人との信頼関係も、時間もエネルギーも必要だ。
それを創っていく歩みのなかから、深い継続的な力が、自分の中に育まれるのかもしれない。

◆ レストラン情報などは、簡単にパソコンや携帯で検索できるのに、自殺対策の検索情報は乏しいことに着目して「生きる支援の総合検索サイト」をつくって、「生きる」という選択をしやすい状況を社会や地域に広げようとしている。この思いや行動のすごさを思う。 

自分が知らないことや、大切なことをいろいろと考えさせてくれた。

(清水康之・上田紀行著 「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ 2010.3講談社文庫)

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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