2017 / 04
≪ 2017 / 03   - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - - - - - -  2017 / 05 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


熱があって、笑いがある小説が好きだ。
(芯が通っていて、笑えるやつも。)
小説というより、コミックのように、読みやすくてわかりやすい。
ひきつける展開がある。

(お話)
◆ 子供のころ、内気でいじめられっ子で友だちのいなかった弟・巧。
その唯一の遊び相手が兄・司。ヒーローもののソフトビニール人形で遊んだ二人。
小学生のころ演劇のワークショップに行ったことがきっかけで、巧は演劇の才能と快感に目覚める。

そして今。
20代後半の巧は赤字の劇団「シアターフラッグ」の主宰者。
31歳目前の司は、工務店に勤める堅実な会社員だ。

ある日、巧が劇団の赤字300万を貸してほしい、と言ってくる。
プロを目指したいという巧だが、金銭感覚はゼロ。
堅実な司は、貧乏役者のまま亡くなった父に、巧がダブって見える。

司は、巧と劇団員の前で金を貸す条件は
「今日からおれが債権者でシアターフラッグは再建団体だ。
今から二年で返せ。劇団が上げた収益しか認めない。
--返せなかったら劇団シアターフラッグを潰せ」(P57)

シビアに金の面から劇団に関わり、辛口を飛ばし「鉄血宰相」と呼ばれながら、弟や劇団に愛着を持つ司。
団員から好かれ、劇作りの才能に巧を改めて見直す。

団員同士の恋やあこがれ。
ナマものの性格の演劇からおこるアクシデント。
これでもか、コレデモカと、はらはらドキドキのおもしろさだった!

(思ったこと)
以前、知り合いの劇団員の舞台を観たり、運営話を聞いたので、リアルで身近に感じられた。
出てくる劇団運営のノウハウも、興味深かった。
あとがきで、モデルがあったという劇中劇?のセリフに笑った。いわく…

■ 「何かあったんスか、美人じゃないほうがひんひん泣きながら飛び出して行きましたけど」
「何気に失礼な判別ね、あんた」
(P284~285)

■ 「とっとと荷造りしちゃってくれませんこと、童貞小僧と美人秘書」
「何気にエロスな組み合わせですね」
(P285)

この作品、次々繰り出される難問のおもしろさ。兄の弟に寄せる思い。
サービス精神と心の熱さがマッチしていて、いい感じだ。
その場で演じるナマものである「演劇」故に、団員の「うっかりスズべえ」がしでかす、劇をひっくり返しそうな、
アクシデントや、千秋楽の突発的な出来事。
ハラハラ、ドキドキが楽しめる。

教訓!(爆)
死力をつくして工夫をしたり、人の底力を発揮するのは、ハラハラドキドキするような、思いもかけないアクシデントにあってパニック寸前の、冷や汗ものの体験と向き合うところから、初めて生まれてくるのかも。
しんどい時にあっても 

♪泣くのはいやだ 笑っちゃえ~♪ 


(有川 浩 著 「シアター」 2009.12 メディアワークス文庫)


スポンサーサイト

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。