「こじつけ」でしかないかも、の「個人的読書ろく」。ここにありっ!(…ってほどでもないか。)
| 命の探検は面白い!「生物と無生物のあいだ」を読む。 | 2007-11-25 |
随筆の叙情性。ミステリーの謎解きの高揚感。命を巡って展開される哲学的思索。生物学の実験と思索の論理性。オモシロ要素をいろいろ含んだ傑作。
印象に残ったのは、「時間の再発見」と「命の一回性」いうこと。
◆命の秘密を探る長い実験と思考の末に、ケヤキを例に引きながら言う。樹の内部で行われている
「動的な平衡のふるまいは、時間に沿って滑らかに流れ、かつ唯一一回性のものとしてある。」(P269)と。
◆(生物と無生物の差異について)、
「機械」は、どの部分からでも作れて、完成した後からでも部品交換が出来る。
それに対して、「生物」の「内部には常に不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って
折りたたまれ、一度、折りたたんだら二度と解くことのできないもの」
(P271)と両者の所以を述べている。
◆(時間の不可逆性)
精巧なエレベーターが乗っていても、動きすら感じさせないことがあるように
「時間という乗り物は、すべてのものを静かに等しく運んでいるがゆえに、
その上に載っていること、そして、その動きが不可逆的であることを気づかせない。」(P269〜270)
何気なく過ぎていくボクラの日々。
二度と戻れない「時」の中に、ボクラの命の今がある。
…と感想を書きながら、なんとまぁ、当たり前なことを…と。
でも、こつこつと積み重ねられた、命を解き明かそうとする探求の末に、到達した事実。長い研究者たちの積み重ねられた歳月と実験と思索の果てに見えてきたある到達。この世界は、未知だらけ。
笑ってしまったのは、分子レベルで、ボクらの肉体は半年とか一年ですべて入れ替わってしまうということ。人は挨拶で「お変わりありませんね」というけれど、分子レベルでは「お変わりありまくりなのである」(P163)と書いている。命は、科学でも文学でも、面白いことだらけだ。
(福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」講談社現代新書2007,5)
印象に残ったのは、「時間の再発見」と「命の一回性」いうこと。
◆命の秘密を探る長い実験と思考の末に、ケヤキを例に引きながら言う。樹の内部で行われている
「動的な平衡のふるまいは、時間に沿って滑らかに流れ、かつ唯一一回性のものとしてある。」(P269)と。
◆(生物と無生物の差異について)、
「機械」は、どの部分からでも作れて、完成した後からでも部品交換が出来る。
それに対して、「生物」の「内部には常に不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って
折りたたまれ、一度、折りたたんだら二度と解くことのできないもの」
(P271)と両者の所以を述べている。
◆(時間の不可逆性)
精巧なエレベーターが乗っていても、動きすら感じさせないことがあるように
「時間という乗り物は、すべてのものを静かに等しく運んでいるがゆえに、
その上に載っていること、そして、その動きが不可逆的であることを気づかせない。」(P269〜270)
何気なく過ぎていくボクラの日々。
二度と戻れない「時」の中に、ボクラの命の今がある。
…と感想を書きながら、なんとまぁ、当たり前なことを…と。
でも、こつこつと積み重ねられた、命を解き明かそうとする探求の末に、到達した事実。長い研究者たちの積み重ねられた歳月と実験と思索の果てに見えてきたある到達。この世界は、未知だらけ。
笑ってしまったのは、分子レベルで、ボクらの肉体は半年とか一年ですべて入れ替わってしまうということ。人は挨拶で「お変わりありませんね」というけれど、分子レベルでは「お変わりありまくりなのである」(P163)と書いている。命は、科学でも文学でも、面白いことだらけだ。
(福岡伸一著「生物と無生物のあいだ」講談社現代新書2007,5)
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