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本が好きなこと。向田邦子がすきなこと。
いかにこの作家が素敵か。
題名の通り、向田邦子の全集の月報に寄せられたという文章「ぼくはこんなふうに向田邦子を読んできた」や放送の「私のこだわり人物伝」で取り上げた「向田邦子が書いた男と女の情景」や太田光が選ぶ「読む向田邦子」ベスト10や同じく「観る向田邦子」ベスト10等向田邦子の魅力が満載だ。

彼女の本を読んだことがないボクも、ぜひ読んだみたくなった。


◆「向田さんの作品は、不道徳である、と思う。」
(「奇跡のような小説 思い出トランプ」P8)

「思い出トランプ」について書いた、書き出しの文章。
この書き出しから向田作品が、いかに深くて魅力的かを、グイグイと自分の立ち位置と、言葉で書いていく。
爆笑問題の芸人として初めて観たのは「ボキャブラ天国」というTV番組だった。
その言葉の豊富さと、意表を突くギャグに大笑いしていた。
この本を読むと、向田邦子を読み解く言葉の中に、この芸人の中の鉱脈の大きさとか背景が見えて興味深い。
言葉の豊かさ面白さが、濃縮されているのだ。

◆「自己表現とは、自分を表すことではなくて、自分を消すことだ。表現における自由とは、不自由を受け入れることだ。本当の自由とは、自由と決別する覚悟をすることだ。その覚悟が相手を守り、自分を守るのだ。向田邦子は、少女の頃から、それを知っていたのだと思う。」
(「向田さんの愛し方と誇り 眠る盃」P37)

「眠る盃」という向田さんのエッセイに描かれるものから、向田さんの生きざまや魂の動きを読み解いて、上のような文章が紡ぎだされる。

心に響くことばたちが、いっぱい棲んでいる本だ。


いくつもの、ハッとさせられる表現にあふれている。
太田光がくれた 今年最高に面白かった一冊。


(太田光著「向田邦子の陽射し」2011.8文藝春秋)


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「ボキャブラ天国」から「爆笑問題」の豊富な言葉や笑いのパワーに感心してきた。
コンビのうち、読書家であり、漫才の内容を考える太田の多才ぶりが、小説にどんな形で表現されるか
興味があった。その第一小説集。

9つの物語は、文体や内容は様々だった。
個人的には、「人類諸君!」が好きだ。
太田のボキャブラ講談を、聞いているような面白さを感じた。
崖っぷちに来た人類危機を脱するためのヒントを「人類の叡智の頂き」として高名な、風間奇一朗大先生から
聞こうと、その言葉を、世界中が、今か今かと待ち受ける「究極の他力本願」の話。
テンポがあり、皮肉が効いた一席。
他人や社会に操られない、異端のつながりが、世界の変化を生むという事を言いたいんだろうか?

9編を通じて
絶望と危機の時代にあって「希望」はどこにあるのかを問いかけているようにも読めるけれど
彼が、本当は何を描きたかったのか、自分にはわからなかった。

(太田光著「マボロシの鳥」2010.10新潮社)


本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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