2017 / 04
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◆バドミントン部の中学三年生の水嶋亮が、強豪の横浜湊高校にスカウトされて進学し、部の仲間やライバルと競い合いながらインターハイを目指す、手が汗でベチャベチャになるような、バドミントン小説の傑作。
山あり谷ありという作品じゃないけど、気分爽快な一冊。


◆ボクもバドミントンを中学・高校とやっていたので、わかるな~これという感じだった。
朝も、放課後も、夜家に帰った後も素振りをしたっけなぁ。
そんな季節の、熱い血が蘇ったのでした。

この作品は、何より試合場面がとてもリアルだ。
目の前に、一進一退の熱闘が浮かんでくるのだ。
本の題名「ラブオールプレー」は、試合の時に審判が対戦する選手に告げる開始の言葉。
ゼロのことを「ラブ」とバドミントンでは言う。

この時代、まるで、歯が浮くような、色あせてしまったかのような言葉たち…。
でも、この物語を読み、彼らの日々を追っていくと、とても素敵に聞こえてくる。

こんな言葉がでてくる…

◆水嶋に想いをよせる部の女子マネージャー・櫻井が水嶋たちの部活動に共感して言う。
好きって、それだけで楽しいことなんだよね。…バドが大好きで、楽しい、それだけだもの。…」

◆水嶋の試合を観た父親は、試合で結果が出なくても「立派で正しいことはある」といい、必死で試合に臨む選手も応援する仲間も「正しい青春を送っている」という。

◆高校の監督の海老原は、部員たちに言う「体と心で懸命に刻んだ記憶は、生涯消えることはない。どんな時も、それは君たちを支える」と。


バドミントンじゃなくても、好きなことを追い続ける日常を持ちたい。
そんな歩みをしたい。熱い想いを忘れたくない。

読んで、嬉しくなる傑作。


(小瀬木麻美著「ラブオールプレー」2011.5ポプラ文庫ピュアフル)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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