2017 / 06
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「ひゃくはち」の早見さんの二作目も青春もの。

こちらは、なんと理想の仏教徒を目指すお話。
兄と母を事故で亡くして、急遽寺のあとを継ぐことになる小平広也。
大学のバンドでプロを目指して、アフロに近い髪型で「俺が音楽で世界を救う!」が口癖だったが、
挫折して、とっかかりは「安定した仕事」というノリで僧侶を目指すことになる水原隆春。
僧侶修業の本山で、二人は共に修業する。
隆春は理想の僧侶目指して歩き出すが、世襲制の壁に突き当たる。
何とか修業のための寺への入山にこぎつけるが、そこは、学閥も派閥も鉄拳制裁もイジメもある世界だった。
修業の場のはずなのに酒も…。

「俺が仏教で世界を救う!」の思いを抱く隆春たちのパンクな青春の行方は…。


◆(思った)
そうきたかと思いながら読んだ。「ひゃくはち」の話と煩悩つながりだ。
描く世界は違うけど、何かを目指す熱が感じられるところは早見さんだ。
何によって人は元気になれるのか。
理想や夢って何なのかいろいろな問いがあった。

明快な答えや、理想的な結論があるわけじゃないけど、面白い目のつけどころだった。

(早見和真著「スリーピング・ブッダ」2010.9角川書店)






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高校野球の季節にピッタリじゃん。
店頭でみて、高校野球が出てくる「青春スポーツ小説」と
紹介されていたので、読んでやろうと入手。

(話はというと)

勤め先から、地方への転勤辞令が出た青野雅人が恋人の佐和子に
そのことを告げると、彼女は、今まで言わなかったけど、高校時代に二人は出会っていると告げる。しかし彼は、その事実を、しばらく思い出せなかった。(後でジワジワ思い出す。)

その高校時代、彼は甲子園の常連・京浜高校の野球部員だった。
そこは「野球の上手い奴らが絶対の正義」という雰囲気の、全寮制の高校だった。
彼は、そこでは珍しく一般入試部員として野球部に入る。
同じ一般部員の親友ノブと、野球に明け暮れる日々だった。

高校の空気に馴染めずに、野球を辞めたくなった時も父の手紙や、ノブと励ましあいながら野球を続け、甲子園の代表選手の枠に補欠で入る。

野球漬けの日々の一方、合コンも毎週のように酒場で繰り返していた。
当時は、いつどんな女性と出会ったのかも覚えていないほどだった…。

社会人になった現在と、高校時代の回想が行き来する「恋とスポーツと友情」小説。

(思った)

なぜ、今の恋人・佐和子との出会いを雅人は忘れていたのか?
なぜ彼女は高校時代に出会っていたことを、彼に秘密にしていたのか?
推理仕立ての冒頭から、グイグイと引き込まれていく。

スポーツものとしても、恋の切なさ熱さを描いた作品としても、読んでいて、心を揺さぶり、あつくさせる場面がいくつもある。
部員たちとの友情、特にノブとの関係や、父と雅人との交流も、印象に残る。

本の題名の「ひゃくはち」は、一般的には、人の「煩悩の数」といわれる。
この作品では、それは「祈りの数」でもあり「希望の数」でもあるんだと思った。


偶然出会ったこの本。一気に読んだ。 

(早見 和真 著「ひゃくはち」集英社文庫2011.6)


本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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