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以前「五体不満足」を読んで以来の、乙武くんの本。
この本が面白かったんで、彼が期間限定で体験した、小学校の教師生活をもとに書いた小説「だいじょうぶ三組」「ありがとう三組」も、関連本「だから、僕は学校へ行く」「希望」。そして「自分を愛する力」で対談していた精神科医の泉谷閑示著「普通がいいという病」「反教育論」などガシガシと読んだ。
あまり面白いので、更新している暇がなかった。
なので、久しぶりの更新。
だらだらブログだけど、覗いてくれた人、アリガト!

さて、この本は面白いです!刺激的です!いっぱい考えさせてくれます!笑えます!泣けます!

手足がない「とびきりの重度障害者」の乙武くんが「障害者=かわいそうな人」じゃなくて、なんであんなにイキイキしているのか。この本には、障害の有無にかかわらず、人が元気に生きる大切なヒントがいっぱいある。彼の「明るさのヒミツ」それは「自己肯定感=自分を愛する力」だという。この答えも言葉もありがちな表現だ。
でも、この本には内容も題名も、錆びていない豊かな宝物がいっぱい詰まっている。


第一章「息子として」のこんな話。

「たいての親は、子どもが無事に生まれてきたことへの感謝を忘れて…わが子の”未熟さがし”に没頭してしまう。親だって、自分だって、まだまだ未熟だということをすっかり棚に上げて。」(P45~46)彼は、「五体不満足」な身体で生まれたため、他の人と比較対象がいなかった。それが”ケガの功名”のように”「平均」「標準」のモノサシではなく、彼の特性や発達のペースを尊重した、ほめる育児を実践してもらえたと言っている。

何が、純度高く「命と向き合うこと」を邪魔しているんだろう?それをするために、何が大事なんだろう?
とても、考えさせられた。


第二章「教師として」には

「任期付き教員」として2007年4月から3年杉並区の小学校で教壇にたった経験が書かれている。
教師としての子どもたちとのふれあいのエピソードは、教育現場や子どもたちの今がリアルにわかる。ここでの体験には、彼にしかできない内容がいっぱいだ!
その取り組みには「みんなちがって、みんないい」という思いがこもっていて、ここには書ききれないけど、何度もグッときた。

最初に紹介した二冊の小説、ぜひぜひ、オススメ!

第三章「父親として」は、彼の家庭の二人の男児の出産にまつわる子育てのこと。そう、彼はおとうさん。

肉体的に「子育て」にかかわれず、守るべき存在になにもできない自分を「人生で初めて、この身体をつらいと思った」と自己肯定感の揺らいだときのことが書いてある。そのとき妻が「話を聞いてくれて、いっしょに考えてくれるパートナーがいるんだと思えることのほうが」ありがたいと自己肯定感をつないでくれた言葉として紹介している。育っていく子どもたちの姿も感動的だ。
彼が「六甲おろし」を子守唄に歌うエピソードに大笑いした。

最終章「自分を愛せない人への処方箋」は精神科医の泉谷閑示さんとの対談。

親の欲望を愛に見せかけるまやかしの言葉として紹介されたている「あなたのためを思って!」(P213)。
そして、その親自身が、果たして人生を肯定しているんだろうかとの問いかけもある。
「失敗」が「豊かな人間」を育むという話もでていた。

◆失敗を極度に恐れて「萎縮」したり、人目ばかりを気にする社会では「自己肯定感」は育たない。
「みんな、ちがっていていいんだ」という伸びやで「命の芯」に寄り添う思い・言葉・行動が人を元気にする。
オト君が、悩みながら「五体不満足」だからこそできる日々を、教えてくれた。

この本から「君には、君の方法で、君しかできないことがあるよ。だいじょうぶ!」そんな声が聞こえてくる。
超オススメの一冊。


乙武洋匡著「自分を愛する力」講談社現代新書 2013.3)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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