2017 / 04
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ここにあるのは、サラサラとした手ざわりを感じさせる、心地よい時の話。
空気がおいしくて、柔らかい。

◆ 真新しかったであろう学生服が、砂ぼこりにまみれ、破れて袖の部分が抜け落ちそうな格好で、
ズボンの膝が破れて傷を負った新入生・甲町源太郎が、捨てられていた子犬を抱えて
入学式会場にあらわれる。犬は、やがてワンダーと命名され、部員や生徒や顧問の先生たちの
知恵と行動によって、ワンダーフォーゲル部の部員犬として学校に定着し、校内で鎖から解放する運動へとひろがっていく…。ワンダーが学校にやってきて10年の時が描かれる。

過ぎる時の中で、甲町は卒業し、ワンダーの世話だけをしたいと入部した、
ワンゲル部初の女性・知草由貴が、やがて山登りの面白さを見つけていく。
部活動の顧問・大地先生も転勤することになる。甲町は母校の実習を経て、
やがて日本史の教師になる…。

◆ ワンダーを「部員犬」としての認知することも、校内の鎖から解放することも簡単ではない。
それを願う人たちが、知恵を使って人とのつながりを活かしながら、一つ一つ行動を積み重ねていく。
これは、引き継がれる「意思の繋がり」の話であり、
ワンダーを自由にしたいとの思いを抱く部員や顧問や生徒たちが、
実は自らの自由のために知恵を磨こうと行動して、楽しく生きるために
夢をえがきだしていく話でもある。
堅苦しくなく、サラサラと読める。
何といっても、ワンダーの愛らしさに気持ちが柔らかくなる。
ワンコ好きにはこたえられない。
読後感がとってもいい。



(竹内 真 著「ワンダー・ドッグ」 新潮社 2008.1)




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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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