「こじつけ」でしかないかも、の「個人的読書ろく」。ここにありっ!(…ってほどでもないか。)
| 久々に読む佐藤正午の小説「5」。 | 2008-03-10 |
イヤな小説だ。
でも読んでしまった506ページ。でも途中で放り出そうと思わなかった。
感動作ではない。作者が、繰り出す言葉が面白い。文体が癖になる。
感動じゃなくて、これはオモシロがって読む小説だ。
◆ ある夫婦がでてくる。結婚八年目で倦怠期の中志郎・真智子。
旅行先のバリ島で、志郎が体験する不思議な出来事で、妻への情熱を復活させるが…。
◆ 作家もでてくる。津田伸一。直木賞を受けながら二度の舌禍事件(三度目もおこる)を起こす。
事件で文筆活動が危うい時、彼を擁護してくれた文壇の大御所・小板橋先生の名前「コイタバシ」を名乗って出会い系サイトで、女性と次々にデートを重ねる。とっても嫌な奴なのにもてる。
◆ そして「超能力」を持っていて、中志郎に妻への愛の記憶を思い出させる女・石橋。
話の展開はまとめられない。読むべしなのだ。
◆ 「愛はスープと同じで冷める」という真理、という言葉が作品に出てくる。
それがテーマなのかもしれない。
うつろう人の心。その無常。それを知っているから、人は愛を温め続けたいと
願うのかもしれない。
◆ 「5」とは、ハイタッチをするときの決まり文句「ギブ・ミー・ファイブ」からきていると
作者がインタビューで言っている。
物語の最後の場面。旅立とうとする津田を、石橋が引きとめようと説得するが、
翻意させることが出来ない。そして言う「5をちょうだい」。
握手じゃなくて、ハイタッチを求める場面がでてくる。
だから、どうということはない。
感動ではなく、面白がって読む本だった。
(佐藤 正午著 「5」 角川書店 2007.1)
でも読んでしまった506ページ。でも途中で放り出そうと思わなかった。
感動作ではない。作者が、繰り出す言葉が面白い。文体が癖になる。
感動じゃなくて、これはオモシロがって読む小説だ。
◆ ある夫婦がでてくる。結婚八年目で倦怠期の中志郎・真智子。
旅行先のバリ島で、志郎が体験する不思議な出来事で、妻への情熱を復活させるが…。
◆ 作家もでてくる。津田伸一。直木賞を受けながら二度の舌禍事件(三度目もおこる)を起こす。
事件で文筆活動が危うい時、彼を擁護してくれた文壇の大御所・小板橋先生の名前「コイタバシ」を名乗って出会い系サイトで、女性と次々にデートを重ねる。とっても嫌な奴なのにもてる。
◆ そして「超能力」を持っていて、中志郎に妻への愛の記憶を思い出させる女・石橋。
話の展開はまとめられない。読むべしなのだ。
◆ 「愛はスープと同じで冷める」という真理、という言葉が作品に出てくる。
それがテーマなのかもしれない。
うつろう人の心。その無常。それを知っているから、人は愛を温め続けたいと
願うのかもしれない。
◆ 「5」とは、ハイタッチをするときの決まり文句「ギブ・ミー・ファイブ」からきていると
作者がインタビューで言っている。
物語の最後の場面。旅立とうとする津田を、石橋が引きとめようと説得するが、
翻意させることが出来ない。そして言う「5をちょうだい」。
握手じゃなくて、ハイタッチを求める場面がでてくる。
だから、どうということはない。
感動ではなく、面白がって読む本だった。
(佐藤 正午著 「5」 角川書店 2007.1)
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