2017 / 10
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角田光代さんの新刊「空の拳」(日本経済新聞出版社刊)。何とボクシング小説なのだ。図書館で借りて二度目を読んでいるのに、手元に欲しくて買いに行ってしまった。本を置くスペースをつくりたくて、先にブックオフに10冊ほど家の本を持っていったけど、悲しいほど安い引きとり額。思わずため息。

気をとりなおして、行きつけ書店に行く。個人的には、今年一番の傑作。すんげぇぇ~面白かった~。窓口になった女の子に「この本すんげぇ~~面白いよ!」って勧めた。彼女からは、コミックの傑作「銀の匙」がいつも発売が待ち遠しいとプッシュがあった。同感♪というわけで、そのコミックの作者の農家コミックエッセイ「百姓貴族」も、同時購入。読むの、すんげぇぇワクワクするよぉ~♪。

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ここの、未更新が長くなってしまった。
でも、読書生活はとても充実しています。

◆ 池井戸潤さんの「ロスジェネ…」に続く前二作「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」を読み、塩田武士さんの「ともにがんばりましょう」以前に書かれた「女神のタクト」「盤上のアルファ」を読み、夏川草介さん「神様のカルテ3」を読み、相馬英雄さん「震える牛」を読み、原田マハさんの「楽園のカンヴァス」「旅屋おかえり」川上未映子さんの「すべて真夜中の恋人たち」と読みまくっております。思い出しつつ、何作かの感想を近くUPします。

◆ 今日、書こうと思ったのは、映画「ツナグ」です。
とっても、良かった。
小説の感想は、以前にここに書いた。素晴らしい作品だ。

今回この映画を、観に行くかどうかとても迷った。
小説の良さが、台なしにされた映画に、がっかりした経験があったから。

でも、これは観てよかった。
久しぶりに、小説の映画化作品で感動した。
作品を見事に映像化していて、涙が何度も出た。

どの役者も、素晴らしい。松坂桃季くんは、はまり役だった。
他には、微妙な高校時代の女性の友情と嫉妬を描いた作品にでてくる、御園奈津を演じた大野いとさんが、印象に残った。

小説の感動に、映像の魅力が結合していて、これが映画だよ!と思った。
よかった!サンキュ!

(映画「ツナグ」 原作・辻村深月 脚本・監督・平川雄一朗 出演・松坂桃季 樹木希林 など )

ボクの昨日は、北乃きい の日だった。
彼女が出ている映画「武士道シックスティーン」と、ドラマ「八日目の蝉」を同じ日に観た。

◆「武士道シックスティーン」(原作・誉田哲也)では、16歳の天真爛漫な、
勝負に無欲な高校生・西萩早苗を演じていた。
もう一人のヒロイン磯山香織(成海瑠子)は、五輪書を愛読し勝負に執念を燃やす
生真面目で古風なロングヘアーの女子高生剣士。
早苗は、対照的な「柔」のキャラクターで、小説のイメージにぴったりで笑わせてくれた。


◆ そして「八日目の蝉」(原作・角田光代)では、大人の影のあるヒロインを演じた。

最終回の昨夜は、成人して不倫相手の子供を妊娠した「薫」(戸籍上は恵理菜)が、
過去に父と不倫し、身ごもって堕胎した末に、自分を誘拐し、五歳まで連れまわしたとされる
野之宮希和子と自分が過ごした足跡をたどって真実を知り、子供を産もうと決意する姿が描かれる。

現在を生きる薫に
逮捕された時に、希和子が、薫を気遣って、刑事に訴えた最後の言葉が…。
一緒に過ごした日々、彼女が注ぎ続けた、薫へ慈しみの記憶が…
社会的には「父の不倫相手で誘拐犯」の希和子。

希和子の真実が、薫の心に沁みてくる最終回。

◆ この物語には「賛否両論」があるだろう。
「異論」が出し合える物語の中に、本当は
豊かなもの。新しい目を開かせてくれるもの。
…が潜んでいるのかも。

天真爛漫な高校生。
過去と今の痛みと向き合って、新しい自分を求める女性。

映画とドラマで、北乃きいを観た日。


もっと早く観たかったこの映画。
土曜日の夕方、名古屋の映画館に友人と行った。
上映期間の終了ギリギリ、やっと間に合った。

原作・伊坂幸太郎の小説は、一昨年読んだ本で個人的な
ぶっちぎりチャンピオン本。

◆物語は、
仙台を凱旋パレード中の首相が暗殺され、犯人に仕立て上げられた主人公・青柳雅春(堺雅人)が大学時代のサークル仲間・大学の時のアルバイト先の社長・親など周囲の人たちの力を借りながら友人が語った言葉「人間の最大の武器は習慣と信頼」を心の武器にして、逃亡する物語。はたして、青柳の運命やいかに…。

◆ 様々な過去の出来事やせりふの伏線が、効果的に物語を盛り上げる。
なんでこうなるの?という後半のクライマックスに至る疑問を解きあかしてくれる。

頑固な父親に書かされた書き初めの言葉。とか…
学生時代にアルバイト先で花火が上がる空をサークル仲間と見上げる場面。とか…
青柳の元恋人樋口晴子(竹内結子)との別れの言葉。とか…。
青柳が助けたアイドル・凛香(貫地谷しほり)が言った整形手術の話。とか…。

映画の感想。映画に出てくるキーワードで、言うと…

タイヘン ヨク デキマシタ!(笑)

(中村義洋監督・他の出演 吉岡秀隆・劇団ひとり・香川照之・江本明・濱田岳など)



あまりに、「あほらしい!荒唐無稽だ!」と言うなかれ。
そこがいいっ!
良くこんな物語を考えたもんだと、マキメッチ(作者・万城目 学さん)
小説「鴨川ホルモー」を読んだとき思った。
映画化するとは何たる暴挙。
何たる向こう見みずの、怖いもの知らず!
では、封切日に観なければと、鼻息荒く出かけた。
物語の内容は、ここのページの万城目 学「ホルモー六景」の感想で、紹介している。

 ◆「ホルモーとは、体長20㎝、頭がでかく四頭身で襤褸(ぼろ)着を纏ったオニたち千匹づつを、引き連れて京都大青竜会・龍谷大フェニックス・立命館大白虎隊・京産大玄武組の各大学で集められた十人の学生たちが、京都市内でオニを使って対抗戦をする。」
というハチャメチャな物語。

恋のスパイスあり、京都の静寂をかきまわすドタバタがある。
でも「京都なら、こんなことあるかも」という古都の歴史にウソを巧みに取り入れて、ただただ、阿呆らしく、腹の皮をよじれさせるのだ。
映画で、どんな風に描くのかと思ったオニたちは、CGを使ってイメージに近かった。
そのオニたちとの会話に使う「オニ語」の習得や「ホルモー」で発する、奇妙な振りと言葉を阿呆らしいほどの情熱で描き「ホルモニスト」(そんな言葉はナイけど、要するにファンということ。)のボクを感動させた。映像化という暴挙に拍手を贈る。
小説を読んで、併せ観れば、阿呆パワーが増幅する。

◆ 登場人物では、何といっても楠木ふみさんのファンだ。
地味な眼鏡で、お笑い芸人のような風貌だと、同級生から例えられ、一見ニヒルだが、好きな男には率直に「好き」と告げ、「ホルモー」で、その男の危機をみれば、力強く「オニ語」をあやつって、救いの手を差しのべる。そして、自分のチームを勝利に導く。
小説の「ホルモー六景」での活躍も見逃せない。
彼女は、「愛を、待つ人受ける人」じゃなくて「愛を、する人創る人」なのだ。

◆ 名場面はいろいろあれど、ボクは「吉田代替わりの儀」をあげる。
内容は秘め事として、心の底にしまっておく。
…でも、言ってしまいたい。
…でも、内緒。
…アアッ! ヒントを、言っちゃぇぇ~。
興味のある方は、文庫本106ページからの、世にもおぞましい描写を見よ!
コレヲ、エイゾウ化すると、映画はこうだ…

…ここからは
♪コトバニ~ デキ~ナイ~♪

最後にオニ語をイッパツ!「ゲロンチョリ~」

(監督 本木克英・出演 山田孝之・濱田岳・栗山千明など・松竹)


◆ 年度変わりの慌しい季節。
ちらちらと桜が散り始めた。
近くの小さな竹薮では、ウグイスが少し前から、毎日うたを聞かせてくれる。
澄んだ音色も響きも「囀りの宝石」という感じで、聞きほれてしまう。

◆ さてさて、この季節にピッタリの小三治さんの落語「花見の仇討」をDVDで観る。
生が一番だが、なかなか観る機会がないので、映像でガマン。

四人の男たちが、花見に行こうと相談する。
ただの花見じゃつまらないから、人目をひく派手な演出のため、
一芝居打とうと、話し合う。「仇討」の芝居を考える。

「仇討」の二人が、花見で賑わう上野で仇敵に出会って「仇討」が始まる。
すると観客が集まってくる。盛り上がったところで、もう一人の仲裁役が登場。
「仇討」は花見の趣向の一芝居と種明かしをする。
四人は喝采を浴びて、花見の酒盛りをして盛り上がろうというわけだ。
ところが、仲裁役の男は耳の遠い叔父さんにつかまって酔っ払い、約束時間になっても来ず、
芝居の仇討に、本物の武士が登場。「仇討」の二人を助太刀するという…。

◆ 四人の段取りの悪さ。いかにも、とってつけたような下手な芝居。
そして、生真面目な本物の武士の助太刀。
「花見」をもっと盛り上げようとする四人と、予想外の武士の登場。
「花見」をもっと楽しもうという四人だが、筋書きが乱れまくって大慌て、その間の抜けた姿も楽しい一席。

(柳家小三治全集DVD1「花見の仇討」の映像より)


2009年のこの季節。
ソメイヨシノの艶やかな色に、日本列島が包まれている。
心ウキウキする花の季節だ。一昨日、久しぶりに友人と
名古屋の桜の名所「山崎川」の桜を観た。川岸に咲く菜の花の
黄色と柔らかな桜の色がマッチしていた。

◆ 落語「長屋の花見」を小さんの噺で聴いた。
貧乏長屋の一同が花見に行く噺。

大家から声をかけられる長屋の住人たち。
さては、家賃の催促かと誰かが言う。
入居して以来二十年近く家賃を払っていない者。「家賃って何だ?」と
知らないものまでいる。はては、家賃を催促するとは図々しい奴だ、などと
言う奴までいる。

家賃の催促じゃなくて、大家が、酒三升と、かまぼこと玉子焼きを用意したから
一同で、花見に行かないかとの誘いだった。長屋の住人たちは喜ぶが…。
貧乏大家の酒とご馳走の種明かしを聞いて、テンションが下がる。
酒は番茶で、かまぼこは大根、玉子焼きは
漬物だという。
むしろを毛氈にみたてて、一同、ヤケクソのように、花見に繰り出す…。


 すごいと思うのは、この花見に行く人たち。かなり貧乏だ。
リアルに見れば、かなり悲惨な連中だ。
でも、それを笑う知恵がある。
…まぁ、知恵といえるほど逞しいものでもないけど、人はこんな
ことでも、笑ってしまう。
つらいことは、いっぱいある。
でも、笑いを忘れないで歩くこと。とってもいい!
小さんのとぼけた口調が、ナントもいえずおかしい一席!

(柳家小さん名演集1「長屋の花見」昭和41年3月31日収録・東宝名人会の音源)


本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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