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◆ パンダの食性のいわれや、その姿に託して「美食」という面から
人間の持っている「光と闇」を描きたいのだろうか。
作者が料理店で働いた経験から、物語のなかの食の描写は詳しい。
人間には光も闇もあり、矛盾した生き物だとは思うが…。
それにしても、読後感が良くない。

◆  前半の展開が光なら、後半の展開は闇に満ちている。
ミステリーというより、ホラーという感じだ。
表紙のユーモラスな挿絵と、かけ離れた内容。
前半の青山と本多の刑事コンビや、「ビストロ・コウタ」の柴山幸太と綾香夫妻の描写など
ユーモアや温かさも感じたが、後半の陰惨・悲惨は読んでいて気分が悪くなるほど…。

グルメを詳しく描きだす目新しさではなく、「美食」を求めながらも
人が抱えている矛盾や葛藤を彫りこんで「人間の光と闇」を描き出して欲しかった。

◆  確かに現実に悲惨な出来事が、日々報道されている。
こういう作品が好きな人もいるだろう。
だが、この描き方では、現実の「闇」をデフォルメして追認している以上の、印象は残らない。
読んでいて哀しすぎる。

(拓未司 著「禁断のパンダ」 宝島社 2008.1)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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