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◆  お父さんネズミと息子のタータとチッチの三匹が、住み慣れた川のほとりの住家を
河川工事によって追われ、新天地を求めて川の上流に旅をする冒険ファンタジー。

猫のブルー、ドブネズミ軍団、軍団の恐怖政治を改めようとするグレン、元気なモグラのお母さんと子供たち、田中動物病院の夫婦、動物好きな圭一くん、レトリーバー犬のタミー、スズメの夫婦、爺さんネズミなど。
様々な出会い。助けられたり家族の離散・命の危機に遭いながら旅をする。
さて三匹の運命は…。

◆ 自然や川のほとりの描写が心地よく、気楽に読める。
三匹が助け合って、旅する姿は読んでいて優しい気持ちにさせてくれる。

心に残るフレーズ。
「生きるというのは、たとえば走ることだ」(P268)から始まるフレーズは、
走ることは、運動として足を動かすだけではなく、生きる実感を全身で感じることが
大切な中身だという主旨のこと。

彼らが好きな場所「川のほとり」。
止まることなく変わり続ける川の流れにたとえて、新しい自分自身になって生きることへの
思いが述べられるところ。(P380)など。

◆ でも、物足りなさも残る。
ファンタジーだからこそ、深く現実に寄り添う、リアルな物語のハートが欲しい。
その点で、不自然な形で、三匹が助かる場面があって気になった。
それでも、残虐なだけの作品よりはるかに、気持ちがいい。
「川の光」とは、希望の象徴だろう。
「川の光」の美しさや輝きを、感じて磨いて歩くことを、忘れないでくれぃと語りかけてくる。

(松浦寿輝著 「川の光」中央公論新社2007.7)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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