2017 / 06
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◆ 夏の鈴鹿で、出逢った16歳の遠野麻子と20歳の森谷透。
お互いに惹かれながら、仕事の成功を夢見て透は24歳の時にイタリアに旅立つ。
透のことが心に残りながらも、大野良介と結婚する麻子。
それでも、彼が不在の年にも、夏の鈴鹿に年一回通い続ける麻子の心情。
5年ぶりに帰国した透と、鈴鹿の夏に再会して、7年間鈴鹿で逢う二人。麻子を愛しながら鈴鹿行きに理解を示す夫。麻子と対照的タイプで活発な親友・夏木遥子。彼女も透に好意を抱く。

年に一度。鈴鹿のバイクの8時間耐久レースのスタンド。海が見える特別な二人の場所。麻子と透の20年の歳月…。(「冬のひまわり」


◆ 他に男女の運命と金沢の情景が印象深い「浅野川暮色」を収録。
守口守が、駆け出し新聞記者のころ、赴任先の金沢で、名門の旧家の大学時代の同窓生に招かれた座敷で、陰のある高校生・みつに会う。彼女は卒業すると、この家で芸者になり、旦那が付く運命にある。二人は恋におちるが…。
 

◆(感想のような…) 
久しぶりに再読した五木さんの小説。季節にはぐれそうになりながら、静かな情熱を燃やす麻子はまさに「冬のひまわり」のようだった。五木さんの小説には「ロマンチックな虚無感」が漂う。この作品もそんな読後感がある。けれど、ただ虚しいだけではなく、人の燃え盛る命の陰影が綴られていて、後を惹く。そして今回の作品では、鈴鹿の夏や金沢のしっとりした風情と、男女の恋愛模様が見事にマッチしている。
最近の五木さんは、生きがいに関するエッセイが多い。
できれば、大人の恋愛小説の新刊を読ませて欲しい。

(五木寛之「冬のひまわり」ポプラ文庫版2008,12)

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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