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親しい友だちに誘われて、昨日コンサートにいった。
◆ 高石ともや、加川良、ばんばひろふみ、チェリッシュ、
そして、盲目の歌手・長谷川きよしという、不思議な取り合わせだった。
長谷川きよしが観たかった。

誘ってくれた友人も、初めて聴いた彼の演奏を気に入っていた。
古いヒット曲「別れのサンバ」「黒の舟歌」と
シャンソン「愛の讃歌」(越路吹雪さんの詩より、むき出しの愛を歌う、原詩に近いもの。)
など持ち時間を演奏した。
女性に手を引かれてステージに立った彼が、ギターを持つと、それが体の一部になったように
見事なギターテクニックをみせ、澄んだ声が会場を包んだ。

◆ ロマン・ロランが書いた「ベートーヴェンの生涯」読んだ。
本には、ベートーヴェンの手紙、遺書、思想の断片なども収められている。
難聴に抗して音楽を続けたが、病気のことを、かなり進行するまで親しい友人にも伏せて、
社交の場を避ける人間嫌いという誤解をうけたり、指揮した舞台で演奏の音が聴こえずに、
立ち往生して自宅へ逃げ帰った事もあった。
「自身を神の創った者の中の最も惨めな者と感じる瞬間がたびたび来る」(116)
と手紙に書くほど悩んでいる。

ロマン・ロランは彼の歩みを辿った後、書いている。
「不幸な貧しい病身な孤独な一人の人間、まるで悩みそのもののような人間、世の中から歓喜を拒まれたその人間がみずから歓喜を造り出す それを世界の贈りものとするために。彼は自分の不幸を用いて歓喜を鍛え出す。」(68)

◆ 本を読むと、偉大な音楽の天才としてではなく、
悩みながら魂の戦いを続けた一人の人として、親しみを感じる。元気がでる。
長谷川きよしにも、障害の部位も、手がける音楽も違うけれど、音楽の才能だけでは測れない
ベートーヴェンと共通するものを感じる。
いや、障害の有無に関係なく、見えにくいけれど、人は様々な形で「魂の戦い」をしているのかもしれない。

(ロマン・ロラン著片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」 1938.11初版岩波文庫)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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