2017 / 05
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青竹

◆ 通っている図書館の途中に、竹薮がある。
宮崎アニメの初期作品に「パンダコ・パンダ」という作品があって
「特にあの竹薮がいい~っ!」という、名セリフが浮かぶ。

それはともかく。
竹薮の側を通りかかったら、竹の子が伸びて、皮が離れたばかりの青竹を見つけた。
その竹が発散する、輝くような精気を感じて、しばらく見とれてしまった。

◆ さて、この作品。
「茶道の美」のためには、仕えている秀吉に頭を下げず、命を投げ出してしまう「利休」を描いている。
彼の求める、美とは何か?
何が、彼を突き動かしていたのか?
時や空間を変えて、彼を嫌悪する人、敬愛する人など、様々な視点から描いている。

 物語の鍵とも言うべき「緑釉の香合」(※くじら注⇒緑の上薬で彩られた、香料を入れる容器)が出てくる。
利休が持ち歩きながら、めったに人に見せない。
秀吉が多額で買い取ろうとするが断る。彼は不興をかうことになる。
謎めいた美しい「香合」が、物語をミステリアスで奥の深いドラマにしている。
「しっとりと深い緑に輝いている」「見飽きない絶品」と表現される香合の色が、青竹の緑にダブる。
こんな色だった、のかもしれないと。

◆ 美にとりつかれた男・利休のルーツと歩み。若い日の哀しい恋。
彼を尊敬しながらも嫉妬した秀吉との微妙な関係。
美を求める誇りと生への虚無の影など相反する人の心に棲んでいる矛盾を描いた人間ドラマとして。
謎を握っている美しい「香合」を巡る、推理ドラマとしても、面白かった。


(山本 兼一 著 「利休にたずねよ」2008.11 PHP)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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