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これは、すごいエピソード付きの本なのだ!
いつもの朝の通勤電車。乗り合わせた30代くらいの女性が
左隣の席で本を読んでいた。よく行く街の図書館の本だ。
表紙が、チラりんと見えた時「ウヒャ~!」と、絶句しそうになった!
なんと、ボクが次に読むために予約している本だ。
この人が読みおえたら、連絡が来る。
「面白い?その本?次はボクが読むんでっせ!」 思わず、声をかけそうになった。
人口8万人あまりの街で、同じ図書館で、同じ本を借りた二人の出会い。どまんちっく。(笑)
まるで「奇跡のビンゴ」って感じ。

◆ さて、この本は、最近、ここに載せた「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則著)がでる前に
ライターの石川拓治さんが、木村秋則さんと周辺を取材して書き下ろしたもの。
「リンゴが…」の感想で前に書いたように、木村さんは、農業の常識のように信じられている
「リンゴ(農産物)は農薬と肥料なしに育たない」という考えを覆した人。
見事にリンゴを実らせ、今では、外国までまわって、農業指導をしている。

でも、そこに至るまでの苦難の連続がすごい。
畑の惨澹たる状況。「カマドケシ」(「暮しの破綻者」を表す津軽弁の渾名らしい。)と呼ばれるほどの、凄まじい生活の困窮。村八分に近い扱いや「バカがうつる」などという陰口。
万策尽きたと思って、自殺を企んだ山中で、大きく彼を変えるヒントを得る。
枯れかけていたリンゴの木が、満開の花を咲かせるまで8年の歳月がかかった。
それまでの、波乱万丈がすさまじい。
本人が書いた「リンゴが…」と併せて読むと、オモシロさがUP。(出版社の回し者かぁ。笑)

本書は、石川さんの丁寧な取材と文章が見事。木村さんのユーモアたっぷりの
津軽の語り口も楽しめる。後半の挿入写真の、木村さんの柔和な表情も、とってもいい。

◆ 一番思ったこと。リンゴを育てること。人が育つこと。
どっちも、表面には見えにくい隠れた「命の根っこ」を元気にすることが
大事なのかも。


(石川拓治著「奇跡のリンゴ」2008.7幻冬舎)

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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