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満開四季桜

「文藝春秋」の鎌田實さんと香山リカさんの、対談を読んだ。

「何もしないのではなくて、だらだらと続けていくことのほうが大事。」

「いい加減なほうがいい」

「がんばり続けているときには幸せは離れていく。
じゃ、がんばらなければいいかというと、そういうわけでもなくて、
がんばることと、がんばらないことのちょうどいいバランスのところに
幸せはあるんじゃないかなあと思ったんです。」

そんな言葉が、出てくる。
どこか勇ましいトーンとは、違う感じだ。

鎌田さんがよくいう「がんばらないけど あきらめない」生き方から、
何かが見えてくるのかもしれない。
やれるとこから、だらだら(笑)と動き出す、肩の力を抜いた、ほどよい、自分に合った
「イイカゲン(良い加減)」な歩き方を続ける。

これ! いいかも!


◆写真は、ながらかな丘に霞のように咲いている 四季桜

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秋の空

◆ 先回、ここに書いた村上さんの小説「1Q84」を読みながら、思ったことの一つは、角度を変た視点で物事を見たり考えたりしないと、視野が小さなつまらない日々になっちゃうなぁってこと。
目を大きく見開いていても、見えないモノがあるという趣旨の文章もでてきた。
ボクのは、主題から外れて脇道に入り込んで、心が道草をするこじつけの読書だ。
そんでもって、自分は、ちゃんと大事なものが見えているかなぁ、と考えた。

最近読んだ、別の人の勉強法の本には
「認識の盲点(ストコーマ)」のことが書かれていた。
これも見えているつもりで、見えないものが人にはあることを指摘したものだ。
新しい心の回路。見つけたい。


◆写真は、公園を歩いていた時見上げた秋の空。
スコ~ン と、こんな青い空みたいに、気分良く生きたい。

(物語)
◆訳あって、卑劣な男たちを自然発作に見せかけて暗殺する若き女性、青豆。
予備校で数学を教えながら小説を書いている天吾。
彼は編集者小松から17歳の美少女、ふかえりが書いた「真空さなぎ」に、天吾が手を加えて
完成稿として、彼女に新人賞を獲らせて売り出そうと詐欺的な話を持ちかけられる…。

青豆と天吾の話が交互に展開していく…。

(感想)
◆読み進むほどに「なぜ」が増幅されていく。
巧みな展開に引き込まれていく。
言葉が濃密で読むのにとても時間がかかった。
一方でワクワクさせ面白さが最後まで持続する。下巻が楽しみ。

 (村上春樹著 「1Q84(イチ、キュウ、ハチ、ヨン) BOOK1」 2009.5.30新潮社)


(物語)
◆ 横柄で高飛車な神(ジン)こと「カミサマ」が立ち上げた、本気で空を飛ぶことをめざす
中学生の部活動「飛行クラブ」。
異質で突飛にみえるクラブ。
一年生の海月は、幼馴染の樹絵里の恋の邪心につきあって、怪しげな部活動に
足を踏み入れることに…。
そこに集まってくる癖のある面々…。
さてさて、空を飛べる日は来るのか?

(感想)
◆ 「ささら さや」「レイン・レインボウ」など印象的な作品で楽しませてくれる
大好きで、いつも気になる作家・加納さんの新作。

幸せな読書体験だった。
こんな作品を書きたかった作家と、こんな作品を読みたかった読者のボクのタイミングがぴったり!
とにかく笑える青春ドラマだった。
解説しないけれど、こんなセリフがあって大笑いだった。

「ゴキブリとか、油断しているといきなり飛んだりして、びっくりするよね」(P269)

◆ 制約の多い中学生が、突飛にも「空を飛ぶ」クラブ活動に取り組む。
その、ままならない日々を手さぐりで歩く彼ら。
その行動の中に…
「自由の道のりは遠いかもしれないけど、あきらめないで一歩ずつ歩けば、何かが見えてくるさ!」
とか
「はみ出してもいいじゃん!孤独や壁を恐れず行こうぜ!」
っていう思いが、こめられているなぁと思った。

部員たちの、奇天烈な言動や行動に笑い転げながら、元気が湧いてくるおススメの一冊!

(加納 朋子著「少年少女飛行倶楽部」文藝春秋 2009.4)


紅葉ほのか

◆ 映画も、芝居も本も、二回同じものを、見たり読んだりすることは少ない。

二回観た芝居の唯一の例外は、森繁久弥さんたちが演じた「屋根の上のバイオリン弾き」。
「子供だ子供だと言っているうちに、子供を作っちまうよっ!」って誰かのセリフがあったっけ。

細部は忘れたけど、古いしきたりに拘って娘の生き方に一度は反対するものの、最後は娘の幸せを願って、娘の生き方を受け入れる父親役を、彼は演じていた。

なんという、血のかよった歌と演技だっただろう。

二回とも、本当に楽しい時間だった。
森繁さんには、まったく色あせない存在感があった。 

逢えてよかった!サンキュ!



イチョウ桜2

◆ 写真は「四季さくら」とイチョウの共演。

柿桜

今朝 薄暗い時間に家を出た。

早朝の空に広がる うろこ雲。
薄暗い闇の世界から、
刻々とオレンジの輝きが変って明るさが増していく 秋の日の始り。
春と秋に咲く「四季桜」に逢おうと近くの里へむかう。

「四季桜」には ソメイヨシノのような艶やかさはない。
でも、イチョウやモミジなどの、秋の色たちと共演することで
個性を放って咲く桜だ。


イチョウと四季桜。
柿と四季桜。
秋の中に 溶けて 咲いていた。.

今年も 逢えた 秋のさくら。

◆ 写真は、柿の実と四季さくらの共演。


(おはなし)
◆ 中小企業「赤松運送」の社員が、運転していた、トレーラーのタイヤが外れて
歩行者の母子を直撃、母親が死亡。
その車の名門大企業のメーカー「ホープ自動車」は「赤松運送」の「整備不良」が事故の原因と結論する。
納得できない社長・赤松徳郎は真相を調べようとするが、取引銀行からの資本打ち切りなどの会社経営の危機。
刑事の捜査。事故を原因とする自分の子供へのいじめ。
亡くなった柚木妙子の遺族からの訴訟など。
大きな絶望感におそわれる。
ホープ自動車の「リコール隠し」を疑う赤松。
彼は、真相にせまれるか…。

(感想など)
◆ 全編を通して、登場する人物たちが丁寧に描かれ、人間のあり方を問いかけてくる。
大企業「ホープ自動車」の人間像。刑事・高幡の捜査に取り組む姿。
子供の通う学校の父兄の反応。週刊誌の記者・榎本の取材。
支援を打ち切る銀行、赤松を信じて新たに支援を始める別の銀行。
それぞれの銀行員の仕事への姿勢。
従来の得意先からの仕事の打ち切りと、別の会社からの仕事の依頼。
赤松の家族や会社の同僚たちの姿。
それぞれの人生観も、苦悩も、闘う姿も、傲慢さも優しさもでてくる…。

登場人物の一人ひとりの姿が、感動をいくつもくれる。
読みだしたらとまらない息をつかせない面白さがある。

◆ いろんなことを感じた。
「世の中の常識という聖域」という言葉があった。
「常識」とか「先入観」に囚われて真実を見落とさないように、自分の頭で考えなきゃ。…とか。
苦しい時に、「自分の力」と本当の意味で向き合って生きるって、どういうことだろう。…とか。
最初はたった一人だけの誰かの頑固なまでの「真実への思い」とか情熱とかが、
まわりの人の心に、新しい灯をともすんだなぁ。…とか。

考えさせて、感動させて、ワクワクさせる
今年一番の収穫。
本当に読んでよかった!


(池井戸 潤著「空飛ぶタイヤ」2009.9 講談社文庫)


本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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