2011 / 07
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今回はコミックです。

待ちに、待ち過ぎて、前回のまでの、ドラマの筋を忘れそうになる漫画「ガラスの仮面」が出た。
♪嬉しくて 嬉しくて こと~ばにできない♪
と歌いつつ、即座に書店に走る。

何と今回47作目、寅さんのシリーズみたい。しかも、ゆっくりだ。

演劇史上の名作「紅天女」の後継者を目指すライバル二人。
北島マヤと姫川亜弓の、個性の違う演じ方の激突がすごい。
そして、マヤが恋い慕いつづけながら、周囲の妨害から誤解しあう速水真澄の実像。
求めあう二人の恋は、成就するのか。

「ちがうんだ!ちがうんだ!誤解だ。
ただ一人!本当はお前のことだけが好きなんだっ!なぜ、わかんないんだよっ!」
などと、一人の部屋で叫びつつ読むのだ。(ブキミな姿かも…。)

好きあっている、二人の恋をかなえさせたいと、思いっきり強くつよく思う故なのだよ…ワカル?。

今回は、その二人の恋が大きく動く。
相互の誤解がとけて、かけがいのない相手が誰なのかが見えてくるのだ。
そうだっ!その調子だっ!
(出来れば、読書は冷静にありたいが、この作品は思い入れが強いっ!)

この巻のサブテーマは「めぐりあう魂(1)」だ。
こういう魂のめぐり合い、が本当の恋かも。
わが事のように、嬉しい。

そして、ライバル同士の演劇勝負もワクワクする。
この作品。今度は、いつ読めるかわからないけど、次回が楽しみだ。

(美内さんっ! 生きているうちに読みたいけど…ゆっくり待ちます。笑)


(美内すずえ著「ガラスの仮面」47巻)2011.7白泉社)

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今回は映画です。

大鹿村。以前、仕事やプライベートで何度か行ったことがある。
絵を描いたり、高台の露天風呂から対面する山を眺めたりした。
山羊のチーズを工房で見つけたり…。とても懐かしい村。
是非、観たかった。

物語より個人的な懐しさで観にいったけど、すご~い物語だった。

◆(物語)
長野県の下伊那郡にある大鹿村は、山間の村。
鹿料理店を一人で営む風祭善(原田芳雄)は、村に300年続く大鹿歌舞伎の役者を、長年演じてきた花形だった。
今年も公演の時期が近づいて、気になって仕方がない。
ところが、村はリニア新幹線の誘致をめぐってユレにユレ、モメまくっていて、公演の練習にならない。

善の店が募集したアルバイトに、都会から青年・雷音(冨浦智嗣)がくる。
彼は性同一障害に悩んで、村にやって来た。

ようやく歌舞伎の稽古が始まったと思ったら、18年前に駆け落ちした二人。妻・貴子(大楠道代)と幼なじみの治(岸部一徳)が村に帰ってくる。貴子が認知症になって、駆け落ちした事実もわからなくなり、善の名前を呼ぶので「返す」と。善は怒り狂って治につかみかかるが、貴子に水をかけられて、怒る元気もなくなる。

東京に出ていった、男との煮え切らない関係に悩む村の総務課に務める美江(松たか子)。彼女を気にかけるバス運転手の一平(佐藤浩市)。近づいてくる公演。女形の事故による入院。
てんやわんやの村や個人を揺るがす日々。公演はできるのか…。
さてさて、騒動の顛末はいかに…。
出演は、他に石橋蓮司、でんでん、小倉一郎、三國連太郎、小野武彦、瑛太、加藤虎ノ介 etc。
そして、地元の人を中心に集まった850人のエキストラ。

◆(思った)
善さんを始めとして、村の人たちに起こる様々な出来事。それは自分に当てはめれば、辛すぎる悲劇。
でも、物語は良質な喜劇。しかも、とっても心を温めてくれるのだ。
まず一人ひとりの役者のウマさに、うなった。
映画好きな役者が、映画を面白がってつくっているな、と。

「大鹿歌舞伎」が物語の軸になっている。山間の村で300年伝わる芸能。
生まれて生きて死んでいくというだけに終わらない、人生の中のアクセント。
それを作り出す人の営み。悲劇だけに終わらせない、喜劇を創りだす、人の知恵とか命というものを思った。
「大鹿歌舞伎」に「芸の原点」を見て原案を出したという原田さんの感性が素敵だ演技も。

生きるって、悲劇や哀しみ一色じゃない、喜劇も元気も楽しみも創りだす事ができるんだね。


いい映画…サンキュ!

(2011年7月 阪本順治監督作品)



古書店「東京バンドワゴン(堀田家)」を舞台にしたシリーズ第6弾。
今回の四話。

「春・林檎可愛やすっぱいか」
「夏・歌は世につれどうにかなるさ」
「秋・振り向けば男心に秋の空」
「冬・オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」


◆四世代で暮らす、堀田家の朝はいつも賑やかだ。
古書店店主の勘一は82歳、息子の我南人は63歳にして、伝説のロッカーとして海外公演にでたり帰国したりの日々。口癖は「LOVEだねぇ」。その孫の中1の研人は、我南人の血をひいているのかギター好き。
古書店の隣で喫茶店を切り盛りしているすずみや青。その子供は2歳。
中3の受験生の花陽(かよ)がいたりして、世代と年齢の広がりがある。登場人物の紹介をするだけで楽しいけど、とても紹介しきれない人物の多さも、物語を面白くしてくれる。
四季のうつろいの情景や、朝の食卓の賑やかな家族の会話が賑やかで楽しい。
これだけで、このシリーズを読んでしまう。
大事件は起こらない。暮らしにまつわる小さな謎が人生の味を醸し出す。


◆今回印象的だったのは「冬・オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」。本の題名にもなっている話。勘一の妹・淑子が亡くなる。深い悲しみの勘一。
常連客・藤島に蘇ってくる哀しく心の痛い思い出。それは、過去に姉・麻里が起こした心中事件。
彼女は亡くなり、相手は生き残った。その事件に関連する人々との再会。

この物語の中で、勘一は自分に言い聞かせるように、藤島や、姉と心中して生き残った高木、姉の親友だった中澤に言う。死という別れの哀しみを忘れて、人生を次につないで生きていくために、死の痛みにけりをつけていく「喪の仕事」が必要だと。必ず誰でも遭遇する死。重いけど考えていかないといけないことだと思った。

「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」はビートルズのヒットナンバー。
元はコンガ奏者の造語で「Life goes on (人生は続く)」という意味だそうだ。

「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」 新しい明日に繋げる知恵を探りながら…。


(小路幸也 著「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン」2011.4)

3冊立て続けに、彼の本を読んだ。
まったく、どう~ということはない。

感動して夜も眠れない…などと いうこともない!

くた~っと寝そべって。
ビールを、ぐびぐびっ~と、やりつつ彼の本を読む。
するってぇと、彼の遊びの時間の中に、この身がいつしかスルッと入り込む。
彼とおんなじ空をみて、おんなじ浜辺で寝そべっているってわけさ。
あぁ~気分がイイ。
心がてれ~として、無垢で無邪気な気分が、南の蒼い海の波みたいにおしよせてくる。
あ~ら不思議というやつ。


誰かを出し抜いて、勝ちましたぜぃ~とか…
このコツを覚えれば、あんたは大儲け~とか…
出世のノウハウはこれにありだとか~…

まぁ~ったく~ 関係ないんだなぁ!これが。

彼の本3冊。
「ナマコ」「モヤシ」(「モズク」併録)」「ナマコのからえばり」(エッセイ)

椎名さんの好物ナマコ。常連の居酒屋店主と旅した縁で「ナマコ」をめぐって香港へ…。(「ナマコ」)

娘にもらった「モヤシ育成キット」を、北海道8泊9日旅に持ち歩きながら、モヤシを育てつつの旅に。
水を与えるとぐんぐん育つモヤシの生命力に感動し愛着さえ抱く…。(「モヤシ」)

仲間たちと離島に草野球にでかけ、キャンプをして、離島の隣の無人島に筏で渡って野球をするが
潮流の関係で元の島に戻れなくなり、無人島で一泊することになる。アクシデントで食材難だった時、海中に
繁茂していた、南の海の大きなモズクに、食事を支えてもらった話。
(「モズク」)

偉そうなヤツに見向きもせず、仲間との酒や会話や遊びを楽しむ椎名ワールド。
ナマコを題材に、一冊の本が書ける小説家はすごいぞ!

脱力文の名人芸。その本の中で、旅をして遊んで。
椎名さんを、タンノウした6月の日々だった!


(椎名誠著「ナマコ」2011.4講談社 「ナマコのからえばり」2008.4毎日新聞社 「モヤシ」2003.4講談社)

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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