2011 / 10
≪ 2011 / 09   - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - - -  2011 / 11 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


(物語)
中学二年のよっちゃんが手伝っている「峠うどん」は、70歳半ばの父の祖父母が営んでいるうどん屋だ。
14年前まで、祖父が暖簾分けされた「長寿庵」という屋号だったが、道路向かいに斎場が建ったため、屋号を「峠うどん」に変更して、お通夜や葬式に来た人たちの店になった。
学校帰りに手伝いにくる「峠うどん」でよっちゃんは、いろんな人に会い、命のことを考えていく…。


「序章」「かけ、のち月見」「二丁目時代」「おくる言葉」「トクさんの花道」「メメモン」(上巻)
「柿八年」「本年も又、喪中につき」「わびすけ」「立春大吉」「アメイジング・グレイス」(下巻)

(思った)
◆こんなふうに一篇ずつの題名を書いて内容を思い出すと、一篇ずつが鮮烈な命の水みたいだった。読んで本当によかった。一見、暗くて威勢が悪そうなうどん屋に、本当の意味の明るさと希望がいっぱいあるんだなぁと思った。
「峠うどん」のうどんを食べに行きたい!さッちゃんや駒子さんと話してみたい!

◆40代半ばの人情深い父・和也や、まじめな母・佐智子のおいたちもでてくる。寡黙で頑固な職人の祖父・修吉のこと。
一言多いけど、外交的で機知あふれる祖母・駒子。
父の悪ガキだった教え子のボーズ。
さっちやんの同級生の大友や、祖父の親友・わびすけなど作品に登場する人物たちが、どの人も印象深い。

◆「かけ、のち月見」「二丁目時代」「おくる言葉」などが特に好きな作品だ。
人が学ぶことの意味。人が「本気」をだすときの思いや多彩なあり方が感動的だ。

人が最後に行きつく「死」のことが描かれている。
それは「生」への問いを、さまざまに投げかけてくれる。
豊かな問いと思いがギュッとつまった傑作!

(重松清著「峠うどん」上巻2011.8下巻2011.9講談社)


スポンサーサイト

(物語)
高校一年生。東京から転居して、岡山の白鷺女子高等校に入学した佐々岡鮎子は、漫画を描くことに熱中する少女。描いていたのは、自分の恋への思いや理想の男性像を、作中の恋人・ヒデホに投影した「ヒデホとあゆの物語」。
美人で勝気な同じクラスの秋本武美は、偶然、その作品を読み、最初の熱心な読者で親友になるが…。

物語は、27年経過した現在、東京の売れっ子漫画家・小日向アユコ(佐々岡鮎子)に
三年間を過ごした白鷺女子高等学校から、記念講演の依頼が舞い込むところから始まる。
苦手な講演を断ろうとしたが、これを機会に同窓会が開かれ、秋本武美も来ると知らされ講演を引き受ける。
武美は鮎子にとって、特別な存在だった…。

27年後の現在と高校時代の出来事が交錯しながら展開する、熱い絆の青春ストーリー。 

(思った)
「でーれー」とは、岡山弁で「ものすごい」という意味。
「でーれーガールズ」はヒロインが高校時代に描いていた「ヒデホとあゆの物語」を下敷きにした漫画家・小日向アユコのデビュー作の題名でもある。

「でーれー」というフレーズを連発した、高校時代のヒロインの口癖や彼女たちの日々を象徴するような題名。
キラキラとした青春のまっすぐな光を発散する登場人物たち。その物語が、甘くて、苦くて、嬉しくて、恥ずかしい。友人との心の掛け違いや交流、初恋のはずむようなおもい、漫画家を目指すヒロインの創造や妄想も面白かった。

いろいろな、青春の姿がある。
置かれている時代や状況はいろいろでも、どこか共通する高校時代特有の空気を感じた。

そして、青春の時期を過ごして、今という時を生きることの愛おしさや切なさも感じさせてくれた一冊。

(原田マハ著 「でーれーガールズ」2011.9 祥伝社)

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

09 | 2011/10 | 11
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。