2017 / 05
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読み終えて、感動に胸が打ちふるえた
……など、とういことは まるで無い。
あるのは、よく、こんな阿呆な小説を書けるものだ(誉め言葉でっせ)、そして、読むものだってこと。文中に頻繁に出てくる「阿呆の血」が、作者に書かせ、ボクらに読ませるのだろうか?

「阿呆の血を引く四兄弟」と母の五狸の家族がいる。
兄弟のある者は蛙になって、井戸の中で引きこもる生活をおくる。長兄はここ一番でプレッシャーに弱くパニックになる。末っ子はすぐに化けの皮がはがれる気の弱さ という具合の家族たちである。

物語は、狸界の名誉職的な色彩の強い「偽右衛門」の座。偉大だった父・総一郎がつとめていたこの名跡だが、その父は、狸鍋としてあえなくこの世を去り、跡目を巡って、四兄弟の長兄・矢一郎 VS 父の弟・夷川早雲 の熾烈な跡目争い。勝利を得ようと夷川家が巡らす策略にひっかかり、矢一郎たち一家は大ピンチ。一家の運命やいかに!!
狸・天狗・人がいりみだれて巻起こす、はちゃめちゃ阿呆ストーリー。

それにしても…最後まで顔を見せなかった主人公・矢三郎の元許嫁の狸「海星」の姿を一目見たかったなぁ…まぁ いいか。

「面白きことは良きことなり」と言った父・総一郎の最後の言葉が、そのまま読んだ感想。
内なる阿呆の血が騒いだ一冊。
最後に、ここまで読んで下されたあなたに贈っちゃおう。
この物語の緊迫した会議?の冒頭、集まった狸たちに厳かに告げられた、
ありがた~い 「へそ石様」 からのお言葉。
「だんだん寒くなってきたゆえ、風邪ひかんように。風邪は万病のもとだゼ!」(P232) 
ってことで さんきゅっ!
 

森見登美彦著「有頂天家族」(幻冬舎・2007発行)


【】
「有頂天家族」は読んでませんが「太陽の塔」や「四畳半神話大系」、「夜は短し歩けよ乙女」は読みました!
森見さんの書く小説は、何といいますか、全力でアサッテの方向へぶっ飛んでいる登場人物ばかりで好感が持てます(ぇ
【ようこそ!】
木行ハジメさん ようこそ!

 ボクも「夜は短し歩けよ乙女」読みましたよ。「有頂天家族」に出てくる阿呆の血がてんこ盛りですね。

>全力でアサッテの方向へぶっ飛んでいる登場人物ばかりで好感が持てます

ホントに同感です。
今、同じような作品を書く万城目学さんの「ホルモー六景」を読んでいますが森見さんに近いぶっ飛んだ面白さがあります。
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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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