2017 / 05
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◆ 物語は、大学生のヒデと30歳近い額子との、露骨なセックス描写から始まる。
この先どうなっちゃうんだろう、と思ったりした。
初めて読んだ絲山さんの小説は、歯切れがいい。テンポがいい。そして、いやらしい(笑)。
「すけべで乱暴で無愛想」な額子と、どこか弱気なヒデ。ここに書くのもおぞましい(笑)ヒデのふられかたがすごい。その後、アルコール依存症になって、のた打ち回るヒデ。
やっと、退院して断酒にむかって歩き始めたころ、額子が事故で左腕を失い、夫と別れたことを知る。再会した額子は、総白髪だった。二人は、又付き合い始める…。

◆ あぁ!なんと回り道や、無駄に思える時間を、人は過ごすんだろう。
この二人の、別れと再会もそんな風に見える。
何の迷いもなく一直線にやりたいことが見つかり、歩くべき道が見つかったらいいのに。
でも、無駄に思えるような時間の中を歩きながら、降り積もってくる雪のような苦悩と向き合って、ジタバタと生きながら、前と少し変わった自分を見つけていくのかもしれない。

 ドラマの、最初のころに、額子がヒデに言った「ばかもの」。
再会を果たしたヒデが、後半に額子に言った「ばかもの」。
言葉は同じ。でも、込められた思いは、何倍も豊かに思えた。

最初はドタバタ・エロ小説風。大変いやらしく、情景を想像すると笑ってしまう場面もあった。
でも読むほどに、様々な味付けや表情がみえてくる不思議な豊かさのある作品。
(絲山秋子著 「ばかもの」2008.9新潮社)


【No title】
こんばんは。
トラックバックさせていただきました。

ほんと、最初はどうなるんだろうって不安でした。
長い回り道の先にあった再会。
分かり合えてよかったって思いました。

トラックバック、お待ちしています。
【No title】
藍色さん おはようさん!

この作品、映画「猟奇的な彼女」をチラッと思い出しました。
この展開と味付け。
楽しめて、ほろりでした。
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装画は福嶋舞。新潮社装幀室。初出「新潮」。 気弱な大学生ヒデと、強気な年上女性27歳の額子。別れたヒデのその後を描きます。 始めの場... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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