2017 / 05
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◆ 12歳の二人。
ハルは、事故で心ならずも、由希菜を死なせてしまい、自分が殺したと自分を責めて自殺を図るが、カホ(花歩)に、とどめられる。
カホは、父からの虐待。母の失踪。世話になってた祖父の死と哀しみを重ねる。
大きな悲しみを背負いながら生きる二人。

二人を励まし、支える大人たち。
大学生で、花屋の店員のキッペイ。
ホームレス一歩手前の老人を自称する井崎原さんこと、イザさん。
大人の二人は、哀しみの中で生きる子供に寄り添おうとする。

同世代のハルとの会話でカホがいう。
「風が吹いてきたときに、背中を向けるんじゃなくて、顔を向けるの。
身体の前で、身体全部で風を受けるの。(195~196)
夏、四人で暮らしながら、カホが祖父と住んできた建物の屋上に、協力して、庭園をつくる。
その作業が四人に元気を与える。

◆ 優しい物語を書いたなぁと思った。今こそ語られるべき物語。
人間の哀しい出来事が、繰り返されている今だから…。

題名がいい。「空へ向かう花」のイメージが持つ希望。
そんな伸びやかで、自由な心で生きられたらいいと思う。


「願いは叶うということを、信じている。願うことが必ず力になると、信じているさ。
今までも、これからも。」(278)


年末の締めくくりに、ぴったりの一冊。

(小路幸也著「空へ向かう花」2008.9講談社)

◆ 一年間サンキュでした。
コメントや拍手やメールありがとう。来年もよろしく!
よいお年を!


【No title】
くじらさん 明けましておめでとうございます。
この作品、タイトルがいいですよね。
小路さんの作品の中では、好きな作品でした。
でも「死」がテーマが多い^^;
明るい作品も読んでみたいかも。
あ、本年もどうぞよろしくです。(*^_^*)


【No title】
naruさん おめでとうございます!
こちらこそ、今年もよろしく。

小路さん、この作品の題名いいですねぇ。
「バンドワゴン」とこれしか読んでいないのですが、希望の描き方が好きです。
フフッ!クラ〜イ話も個人的には好きですが、気分を明るく照らしだしてくれる話もいいねぇ。
これから、どんな物語を読ませてくれるか楽しみです。
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小学6年生の沢木春之(ハル)と折村花歩(カホ)が、出会うところから 物語はスタートします。 さて感想。 バンドワゴンシリーズを除いて、一番好きな作品かも。 良かったです。ただ、めちゃめちゃ重いお話ですが^^; 小路さんの語り口調がものすご〜く優しいから、キ... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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