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◆ 三億円の宝くじに当たって、退職して敦賀の海辺で、一人で仙人のように暮らす河野勝男の所へファンタジーを名乗る男が訪ねてくる。
不思議な彼の暮らし。姉とのトラウマを抱えて屈折した、惚れていた、かりんとのつきあい。その死と別れの哀しみ。
河野に惚れている、元同僚・片桐の思い…。


◆ 最後の場面で河野にもらった白い巻貝を、久しぶりに手にして、片桐は距離を置いた付き合いをしてきた,河野のかけがえのなさを思う。そして会いに行く。
この思いの中に、ファンタジーのエキスが詰まっているような気がした。
直接に生きる実用にならないけど、孤独なときの友だちだったりする。
そんなファンタジーの存在。
「ファンタジー」って何だったっけなぁと、改めて思いつつの一冊。

(絲山秋子著「海の仙人」新潮社2004.8)

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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