2017 / 05
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「東京バンドワゴン」という古書店の家族と人間模様を、四季の移ろいの中で描いた人情ドラマの傑作。

 八人家族と、猫4犬2の大家族の個性が楽しい。
79歳の頑固者の店主・勘一。60歳の伝説のロッカー・我南人。
その実子の姉弟、姉は未婚の母・藍子と娘・花陽。
その弟でフリーライターの紺には、親の反対を押し切った妻・亜美と息子・研人がいる。
我南人が愛人に生ませた、プレイボーイの男・青もいる。
 そして、勘一の妻で76歳で死去し、今は空から、この家族を見守っているサチ。賑やかで生きる活気にあふれている家族たち。食事風景も楽しい。

◆毎朝、店先に置かれては消える百科事典の訳は?。
(「春・百科事典はなぜ消える」)
◆青の花嫁になりたいと、女性がやってくる。その正体とは?
未婚の母・藍子の過去とは?(「夏・お嫁さんはなぜ泣くの」)
◆本の鑑定を頼まれて出向いた先。朝、目覚めたら前夜に値札をつけたはずの本も、依頼した水禰(みずね)さんの姿も消えていた、その訳は?(「秋・犬とネズミとブローチと」)
◆冬、近づく青の結婚式。長年音信のない本当の母は現れるのか、我南人の愛人でもあった母の正体とは?(「冬・愛こそすべて」)

以上の四編を収録。「秋・犬とネズミとブローチと」が、一番好きだ。

 古書店という設定が本好きにはたまらなく嬉しい作品。登場人物たちも個性豊かで楽しい。
とても優しいドラマだが、子供たちが「道草」もしづらくなった、哀しい世相も描かれている。
こんな時代だから、ただ悲惨で、引きちぎられた家族や人の姿を読みたいとは思わない。
こんなふうだったったらいいな。人はこんなに面白い。
…の思いを豊かにして、心を飛翔させるような物語が読みたい。
この物語は、心にじわじわと沁みてくる暖かさがある。
 
 サチさんは、亡くなっている立場から、生きているみんなを見守っている。だから、直接「生」に触れられない、そんなサチさんに哀惜の思いで語らせる言葉が印象的だ。。
「生きていればこそいろんなことも楽しめます。」(P214)
生きていて、感じるあれこれを、命の糧にしながら楽しんで歩こう。

 (「東京バンドワゴン」小路幸也 2006.4 集英社)


【】
こんにちは。「東京バンドワゴン」私も大好きです。
続編の「シー・ラブズ・ユー」も面白かったですよ。
さて、今年も恒例のベスト10企画やってます。
また是非書き込みにきてください。
http://tomakaron.web.fc2.com/bookbbs.html
【ことしのベストテン!】
とまさん 遊びに来てくれてサンキュ!

「東京バンドワゴン」面白いね。今手元にある、伊坂さんの新刊を終えたら「シー・ラブズ・ユー」も読むつもりです。このシリーズ良質のドラマのようであったまる本だね。

12月。今年の本のベストテンを思い起こす季節だね。楽しみ。
もう少し考えたら、書き込みに行くよ!
【】
ほんとうに、じわじわと沁みてくる一冊でした。
こんな風景が当たり前に見られたのはついこの間のように思われるけれど
遠く隔たってしまったのかなぁ、と切なくもなります。
【いいなぁ〜と思う心の中に。】
この小説のような風景。
ボクラが、いいなぁ〜と思う心の中に、今も生きているような気がします。

コタツのように、ジワジワと温まる作品ですね。
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☆☆☆☆・ 下町で代々続く古書店「東京バンドワゴン」が物語の舞台。 現在の当主でどっしりとした体格の堀田勘一を筆頭に、60歳になろう... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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