2017 / 08
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◆ 「光」という題名から、しをんさんの、これまで読んだ「仏果を得ず」「風が強く吹いている」のワクワクさせる命の躍動感や希望に連なる作品だと思いきや、荒廃した暴力とセックス、人生の不毛と絶望が描かれている。

◆ 美浜島が突然大津波を受けて、島の建物や人の大半が亡くなる。
助かったのは、当時、中学生だった信之、美花、そして輔(たすく)の幼なじみ。
輔に体罰を加えるその父親。燈台守のじいさん。津波で身寄りを亡くした信之、美花、輔のその後の人生の奇跡を描いている。
美花が、釣り客・山中から強姦されていると思い込んだ信之は、惨状の島で山中を殺す…。

◆ 救いのない理不尽。荒涼とした景色と心の在りようが哀しい。
ここに描かれる「光」は、救いや希望を見せるそれでない。
物事の姿を判別させにくくする「逆光」の「光」だ。
こういう「不毛」「絶望」は、「希望」「夢」への憧れとともに、僕らの側にあるもの。
ボクラは何を求めて生きる?

◆ 好みの作品ではない。大好きな、しをんさんだけに残念だ。
でも、現実には、哀しい出来事がリアルにあることは、承知している。
溢れるほどの「絶望」の出来事が存在する世界。
作家に描いて欲しいと願うこと。
それは、哀しみや人の醜悪や絶望だけで終わらない何かなんだよ!


(三浦しをん著 「光」2008.11 集英社)




【No title】
こんにちは。
この本、ソルトさんも重いというような感想を書いていたので
パスしちゃったんですが…。
もちろん明るいだけの話がいいわけではないと思うけど。
現実には希望や救いのないことがあったりするわけで、
本の中では重苦しい話でもどこかに希望が感じられるものが
あってほしいと思うのですが…。
【Re: No title】
mintさん  こんばんは。

> この本、ソルトさんも重いというような感想を書いていたので
> パスしちゃったんですが…。

しをんさん、好きな作家なのですが、救いも希望もなく
残念な作品でした。

> もちろん明るいだけの話がいいわけではないと思うけど。
> 現実には希望や救いのないことがあったりするわけで、
> 本の中では重苦しい話でもどこかに希望が感じられるものが
> あってほしいと思うのですが…。

本当に、そう思います。
現実が哀しすぎるだけに、悲惨を描いても、現実を追認するだけじゃなくて
その先にある何か希望のようなものを、描いて欲しいと、本好きとしては、切実に思います。
【No title】
こんばんは。
パスせずに読んでしまいました。
重かったですね。
読後は暗〜くなりました。

トラックバックさせていただきました。

【Re: No title】
藍色さん こんにちは。
4月になってしまいました。名古屋近辺では、ほぼ桜が満開です。
ボクは小さな庭の、たらの芽が気になっています(笑)。

> パスせずに読んでしまいました。
> 重かったですね。
> 読後は暗〜くなりました。

ボクもパスせずに読みましたが、救いのないくら〜い作品でしたね。(笑)

> トラックバックさせていただきました。

サンキュです。こちらもTBさせてください。
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写真は杉田治郎。装丁は岩瀬聡。「小説すばる」掲載に加筆・修正。 天災から生き残った信之が幼なじみの美花を救い二十年後。事情を知る輔が... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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