2017 / 09
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◆ 京都の大学院生・守田一郎は教授の指示で、能登でクラゲの研究をするため「能登鹿島臨海実験所」で日々を過ごすことになる。
あまりの寂しさに、京都で係りがあった人たちに、手紙を書きまくる。
三枝麻里子に恋して「おっぱい病」に取り付かれる友人の小松崎友也
大学院での女帝・大塚緋沙子
家庭教師として教えたことがある小学4年生の間宮少年
作家・森見登美彦。妹・
一郎が恋する女性・伊吹夏子
その彼女に、書いても書いても、出せなかった、恋文の失敗書簡集もでてくる。
一郎が書いた手紙のみで構成された、書簡体小説。
手紙を読み進みながら、彼や周囲の人物像が見えてくる。
メール隆盛の現代において「手紙」って何だろう?と思ったりする。
一郎の「恋文の技術」は上達するのか?

◆ 「ひぃ~ひぃ~」笑いながら読んだ。読書場所を選んだほうがいいよ!
この本!
手紙文体の制約のなかで、最後まで、とても楽しませてくれた。
つっこみ所や、笑いの仕掛け満載の一冊。

◆ 最も好きなのは、友人小松崎の「おっぱい病」(詳しくは本文を。)を治そうとして、一郎と彼は、
人気のないはずの夜の大学の研究室の壁に、密かにプロジェクターで、おっぱいを拡大して映し出す。それを凝視することで呪縛から解放されようとする。
…が、解放されるどころか、逆におっぱいに取り付かれ、一郎は「おっぱい万歳」と呟いてしまう。
そんな姿を、森見、間宮少年、三枝麻里子、妹・薫、一郎が恋する伊吹夏子らのメンバーに、室の後ろから見られてしまい、二人は衝撃をうける。

一郎は、投函しなかった、伊吹夏子への失敗書簡集の恋文の中で言い訳をしている。
あれは、小松崎の悩みを解決するためにやったことで、自分が呟いていたのは
「おっぱい万歳」ではなく「おっぱい断罪」だった。
…とか間宮少年には、壁に写していたのは、おっぱいに似ているが、クラゲの一種であると
手紙に書き、少年から嘘を指摘されて謝る。

そんなこんなの、一郎の「文通長者」状態の日々のなかから見えてくるものとは。
全編に流れる笑いとともに、第十二話「伊吹夏子さんへの手紙」は心にジンとくる。
この世で一番美しい手紙」についての記述は、とっても好きだ。


(森見 登美彦著 「恋文の技術」 ポプラ社 2009.3)

【No title】
こんばんは。
今回もユーモアあふれる文章がいっぱいでしたね。
飽きずに読めて、楽しかったです。

トラックバックさせていただきました。
【Re: No title】
藍色さん おはようさん。

> 今回もユーモアあふれる文章がいっぱいでしたね。
> 飽きずに読めて、楽しかったです。

この文体の制約の中で、次々と繰り出される笑いの波に
胸が痛くなるほど笑いっぱなしの読書タイム。
「お友だちパンチ」の連続技でした(笑)

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京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生、守田一郎。 文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまく... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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