2017 / 09
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雨のバラ2
あの「鴨川ホルモー」のマキメッチの新作。
嬉しくてワクワクしながら読んだ。
冒頭のページの序から読書意欲を刺激する。
「このことは誰も知らない。
五月末日の木曜日、午後四時のことである。
大阪が全停止した。」


会計検査院の川の字のように見える身の丈の3人が、大阪に出張した。
長身で秀麗な美女・旭ゲーンズブール。調査能力の高さ・厳しい追及能力から「鬼の松平」と呼ばれ眉間にしわを寄せる凛々しい副長・松平(好物はアイスクリーム)。
ずんぐりとして中学生に間違われるような背丈と体型、憎めないキャラクターの鳥居。
出張した大阪の検査対象の中に「社団法人OJO」があった。
OJOとは?
大阪はなにゆえ「全停止」するのか?
プリンセス・トヨトミの正体とは?


◆ 会計検査院という、固いイメージの役所の仕事と大阪の歴史を結びつけ、大胆な構想力と、歴史への空想力を羽ばたかせて、楽しませてくれる物語。

アイスの好きな松平には、賢いだけじゃなくて情もある。
旭ゲーンズブールが、後半・元演劇部の力を発揮してメークと演技力を見せつける
芝居はスンバラスィ~「コノ、イッカノ恥サラシッ」だもんね。(爆)
憎めない「ミラクル鳥居」の存在が、物語に、笑と余裕の味付けをしている。

登場する中学生、茶子の逞しさと出生の秘密。
同級生・真田大輔の女性として生きたいという願望と周囲との軋轢、そして友人たちの思いも描かれている。

◆ 豊臣家に対する非情で姑息な徳川家の行為。そんな手法への人々反発がドラマの骨格になっている。「正直」な思いで生きている人たちへの共感が物語に流れている。
時代が変わっても、受け継がれていく人の心の絆のこととか、「伝える」ことの大事さとか。
目に見えるものだけが、人のすべてじゃないこと。
…など、大きな物語の中に、あれこれ楽しめる材料がゴロゴロ。

(万城目 学著「プリンセス・トヨトミ」2009.3文藝春秋)



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「5月末日木曜日、大阪全停止」 「鴨川ホルモー」で京都を、 「鹿男あをによし」で奈良を選んだ 舞台に選んだ著者の次なる新天地は、大阪... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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