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(物語)
◆ 毎朝新聞記者の弓成亮太の運命を描く。
沖縄返還交渉。
返還にまつわる、軍用地保障費の交渉と支払のからくり。
亮太は、その交渉経過を記した極秘の電信文を出入りしている関係部署から、密かに入手する。
その内容は「自国の議会対策しか考えないアメリカと、自国の国民のことなど一顧だにしない日本政府」(148)の姿を物語るような、両国の交渉の発言や経緯が記されていた…。

◆ ニュースソースが割れないようにしながら、国民に真実を、どう伝えるか逡巡する亮太。
外には傲慢と自信家の顔をもつが、一方で情に厚く、記者としての重責に、夜中に目が覚めたりする面をもつ。

さて、どんな運命が…。

◆ 実在の沖縄返還をモデルにしている。
作品に出てくる「事件」と称される出来事もあった。
登場する政治家も、名前は違うものの実在した政治家が出てくる。

(感想)
◆ 山崎さんは、最高にうまい!面白い!

以前に読んだ「沈まぬ太陽」も実在の出来事を描いている。
その綿密な取材と豊かな肉付けで面白い作品として結晶させ、堪能させてくれた。
読みだすと止められない、迫力とサスペンスは特級だった。

◆ 今回のこの作品も、上々の滑り出し。
多面的な主人公の姿が、生き生きと描かれている。
さらっと書かれているけど、好きなのは身近な人との関係。例えば父との関係。
家に訪ねてきた父とのひととき。
父が三味線を弾き、亮太が長唄を歌う場面は、好きな場面だ。

◆ 面白い筋運びの中に、人間の真実への願いを、力と嘘でねじ伏せようとする者への、作者の怒りを感じる。
政治の中のごまかしやウソを、見抜く目。大事だなぁと改めて思う。
嘘つき政治屋には、今日の選挙で  天にかわって オシオキよっ!(笑)


今後の亮太の生き方がとても気にる。
ワクワクする。


(山崎 豊子著「運命の人1」文藝春秋2009.4)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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