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◆ 「祭りのあと」という歌があった。
にぎやかな祭りの後の寂しさを歌っていた。
今年も行けなかったけど、気になる夏の祭り、岐阜県郡上市八幡町の「郡上踊り」の「踊り納め」の記事が今朝の新聞に載っていた。この踊りの季節が過ぎると
今年も夏が終わったんだなぁと思う。

◆ 今日読んだ「宵山万華鏡」は、祇園祭の宵山の賑わいを描き出している。
賑やかだから、哀しさが沁みることがある。

六つの物語「宵山姉妹」「宵山金魚」「宵山劇場」「宵山回廊」「宵山迷宮」「宵山万華鏡」
は、賑やかで明るい「祭り」の、妖しくて幻想的な一面。
そして、暗くて寂しい顔が同居していることも見せてくれる。

ある物語は、ばかばかしく無意味で、ただただ笑える。
ある物語は暗く哀しい。
そこには、賑やかな祭りと忘れられない哀しみが同居する日の出来事が描かれている。

◆ 15年前に、突然、失踪した娘を思う父親の姿や、賑やかな祭りの日、喧噪から離れた鞍馬で倒れて、逝ってしまった父のことを思い出す息子が描かれる。賑やかな祭りの季節が、哀しみの思い出の日だ。彼らには、毎日が宵山の日の繰り返し…。その「宵山回廊」は、前の二作と、表情がガラリと変わる。
前の二作は、高校以来の同級生が、偽の祇園祭をでっちあげて友達をかつぐという、とことんバカバカしい話だ。(「宵山金魚」「宵山劇場」)。
その後の作品だけに、その哀しみが際立つ。
最後の「宵山万華鏡」は、幻想的な祭りのイマジネーションが詰まっていた。

◆ 古都の夏を彩る祭り「宵山」の様々な表情。
「万華鏡」を覗くような、多彩な六つの物語。



(森見登美彦 著「宵山万華鏡」集英社 2009.7)



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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
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