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 ずっと読み続けている、かれんとショーリ(勝利くん)の恋の物語。
「おいコー(おいしいコーヒーのいれ方)」シリーズの第13冊目。
(Second SeasonⅢ)。今回から挿絵が変わった。

(物語)
◆今回は、アパートの大家の森下さんの弟、秀人さんがオーストラリアから一時帰国する。
大家さんの奥さん・裕恵さんに誘われて、夕食をともにしたショーリ(主人公の一人)は、
秀人の人柄に好感を持つ。
その夜、酔って帰宅した兄と秀人は口論となり、ショーリは思わぬ災難に巻き込まれる…。

(感想)
◆かれんとショーリの、恋のあま~い物語。
「恋」することで誰かを思う、繊細なワクワク感がいい。
それとともに、二人が人生に真摯につきあおうとする構えが、ステキで大きな魅力だ。


今回は、異国で先住民・アボリジニの研究をしていて、一時帰国した秀人とショーリの関わりと、
恋話&生き方話が、興味深かった。

 兄の妻・裕恵に恋していることを、認める形になる秀人が、ショーリに問いかける
「この世に、好きになっちゃいけない人っていると思う?それとも、いないと思う?」
そう言いながら、好きであることは認めても、行動はぐっと抑える秀人の切ない思い。
ショーリは、それに、同じ部活の女性・星野からの告白を思いおこす。
そして、秀人と星野の思いを、重ねる。
どんな強い思いも、成就しない哀しみのことや、「恋」する思いや、人間同士が思いを伝えあう
ままならなさ、を思う。

大学生で、進路が決まらないショーリは、会社勤めじゃなく、好きなアボリジニの研究をしている秀人から
こんな言葉を聞く。
「自分で選べるってことは、責任まで自分が引き受けなきゃいけないってことだから。」
好きなことを選んで生きることは、楽しいだけでなく責任を引き受けること。

兄の妻・裕恵に、恋をしていることを家族の前で認めてしまった秀人。
それが 「消せない記憶」。
 
こじつけ読書をすれば、
ただ一回だけの生で、人生に本気の責任を引き受けて生きること。
その「リハーサル」じゃない「本番」を生きる心の構えや行動自身が、心に焼きついてくる
「消せない記憶」なんだと思った。


村山さんのあとがきを読みながら、人生の幸せって何だろうね?
とも、思ったのでした。

(村山 由佳 著 「消せない記憶」 集英社 2009.5)

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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