2017 / 10
≪ 2017 / 09   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - -  2017 / 11 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


(物語)
◆ 人類の理想を実現したという未来都市《NO.6》。
しかし、それは、虚飾の都市だった。
ネズミと出会って、運命が大きく変化していく紫苑(しおん)。
表と裏の顔を持つ都市の奥深く潜入し、ネズミが仕掛けた爆弾に炎上する都市の矯正施設。
愛していた沙布と紫苑の別れの哀しみ…。
炎上する施設からの脱出をはかる二人。
《NO.6》の中枢は、激しく炎上し崩壊へとむかって揺れる。
二人は無事脱出できるか。
本にくぎづけの、クライマックスへ…。

(感想)
◆ あさのさんの作品で、一番好きで読み続けているのが、この「NO.6」シリーズ
「バッテリー」もいいけど、こちらも素晴らしい。
次回が待ち遠しい盛り上がりだ。
手に汗握る、ワクワクするストーリーも大好きだ。
そして、知恵と力のギリギリで生きようとする、様々な登場人物たち。
その生きざまから、紡ぎだされる言葉たちが新鮮で活きていて、印象に残る。

例えば、紫苑の無事と帰還を信じている母・火藍の言葉。
隣人・恋香は、帰宅しない夫を思って、心細さに大きく動揺する。
その娘・莉莉。二人のことを気遣って、その身を守りたいと火藍は思う。

「わたしには何ほどの力も備わっていない。この世界を変える力も、降りかかる災いを祓う(はらう)力も、大切な者を救い出す力も、持ってはいない。
わたしは微力だ。でも、無力じゃない…」(P67)

◆ この言葉を、読みながら思った。
自分の力が、たとえ微力でも尽くしたいと思う構えを持つ。
それを、積みかさねて一歩ずつ歩くこと。
そんな日々が「虚無」をこえて、人としての知恵と力を、生んでいく源になるのかもしれない。


(あさのあつこ 著「NO.6(ナンバーシックス)#8」講談社 2009.7)


この記事へコメントする















本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。