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「ボックス!」の青春小説の熱さや「永遠の0」で平和への一途な人間を描いた百田さんの、書きおろし小説。


◆ 自分の容姿を「畸形的醜さ」と表現する田淵和子。
幼いころ、身を呈して守ってくれた「高木英介」のことを、ナイトとして心に刻む。
小学校の頃は「バケモノ」「怪物」「ブルドック」等と呼ばれ、友だちもいない。

高校で再会した英介は、田淵のことを覚えていないが、彼女はときめく。
しかし、思いを告げることも、手紙を渡すこともできない。
悩んだ末に、英介の目が見えなければ、外見は問われず、献身的に、彼に愛をささげることができると考える。
彼の失明を意図して行動するが、露見し、和子は「モンスター」と呼ばれるようになる。

その後、家から追われるように東京の短大に行き、祖母の養子として新戸籍をつくり、「鈴原未帆」に改名する。珍獣扱いされる短大時代の合コン。容貌の美しさが「善」「力」「勝利」だと思い知らされていく。
工場で働いていた24歳の時、二重瞼の整形手術を受ける。
やがて、やっと雇われた風俗店で金を貯める。
そして目、鼻、口等何度も整形手術を繰り返す。
そして「腰を抜かすような別嬪」「絶世の美女」と形容される容貌の女性になる。
風俗店で貯めた資金で、生まれ育った街にレストランを開く…
やがて、英介と再会するが…。

◆ これは、ホラーではない。
自分に苦痛を与えた者への復讐物語にも、とどまらない。
英介に犯した蛮行の奥に、深い純情と愛情が秘められている。
モンスターと呼ばれた容貌の奥に、切なく哀しく切実な思いがある。
自分の容貌を、金にあかせて変えていく行為の中にも、一人の男への思慕が秘められている。

整形手術の凄まじい場面。
美しいとか、醜いって何だろう。
改めて考えさせる物語。

(百田 尚樹著 「モンスター」2010.3 幻冬舎)


【】
こんばんは〜。
我が家では母娘で百田さんのファンなので、「モンスター」もさっそく図書館に予約して読みました。

不思議な物語でしたね。
復讐なら復讐でもっとがんがんいっちゃったほうが、呼んでいてすっきりするのにそういうわけではなく・・・。
恋愛ものとしても、どうなのかな。。。

娘も読みたがっていたのですが、ふうぞくと整形手術のカタログみたいなこの本を高校生に読ませる気にはならず、娘が手に取る前に返却してしまいました。


【Re: タイトルなし】
こんばんワ コメント サンキュ!

百田さん、様々なジャンルの本が出てきましたね。
「BOX」とか「永遠の0」など、ボクも大好きです。

> 不思議な物語でしたね。
> 復讐なら復讐でもっとがんがんいっちゃったほうが、呼んでいてすっきりするのにそういうわけではなく・・・。
> 恋愛ものとしても、どうなのかな。。。

この物語は、一筋縄ではいかない仕掛けをして、作者が読者の反応を、楽しんでるみたいな作品だと思いました。
ボク個人的には「変則恋愛もの」ジャンルの要素を感じました。
並大抵じゃない醜い容貌の女性が、水商売で貯めた金で整形手術を繰り返していく、ただ一人の人と再会するために…。
この姿は嫌悪だけじゃない、主人公の哀しみや、憧れの人への強い思いも込められていて、複雑な読後感でした。

でも、この先どうなっていくんだろうと思わせる、筋の運びは百田さんだなぁ〜と思いました。

また、いろんな本の感想、聞かせてください。
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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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