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梨木さんの「秘密の花園ノート」を読んでから、バーネットの原作「秘密の花園」を読んだ。
この作品も含む「物語」のことを、彼女は、こんなふうに言っている。
「…物語というものは、きっと、さまざまな読みを排除することなく、それらを響き合わせる求心力を持つことによって、自らその奥行きを穿っていくものなのでしょう。」(「秘密の花園ノート」P4)
いろんな読み方ができる大きな鉱脈を持っているのが、豊かな物語。ホントにそう思う。
(…って言いつつ、ここの「こじつけ読書」を正当化しております。笑)

◆ 梨木さんが要約してくれた、物語のあらすじ。

「インドで孤児になった女の子・メアリは、叔父の所有する、英国・ヨークシャの
広壮な屋敷に引き取られ、そこで秘密の庭を見つける。病弱な従兄弟・コリンと
地元の農家の少年・ディコンの三人で、人に知られぬようその庭の手入れをする。
健康になったコリンは、それまで疎遠だった父親に、見違えるような姿を見せて感動させる。」(前掲書P2)

(思ったこと)
◆ わがまま放題、自分のことを中心にしか考えられなかった二人、メアリとコリンの視野が広がっていく、変わっていく。その言動や、様々なエピソードが楽しい。
ゆっくりと読んだ。

顧みられる事の無かった二つの魂が、命のきらめきに気づき、目覚めて行く。
自然の美しさ、誰かの命と触れあっていく体験が、自分の凝り固まった魂を柔らかくほぐしていく。
命を、肯定していく。

まだ気づいていなくても、ボクらは「秘密の花園」に、いつかは出会えるかもしれない。
輝きを発見できる。その輝きをもっと育てられるのかも。
そんな、もろもろの思いが溶け合っているんだと思える作中の「秘密の花園」の発見。

ボクら一人一人が、それぞれの「秘密の花園」をみつけられるかも…。
「秘密」って言葉。どこか、秘めやかで、甘くて、いたずらとたくらみがあって、心をワクワクさせる。

自分の「花園」を見つけること。
大変なだけじゃなくて、面白いことでもあるんだ、きっと。
面白がって「花園」を探そう。

淀んだ沈滞した命が、命らしく輝きだしていく。変わっていく。
二人の魂の軌跡や会話が、こちらの魂もリフレッシュしてくれる一冊。


梨木香歩著「秘密の花園ノート」岩波ブックレット2010.1
バーネット著「秘密の花園上・下」岩波少年文庫2005.3)


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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