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◆ (おはなし)
昭和を代表する落語の名人二人。円生と志ん生。
太平洋戦争末期、バラ色の暮らしを夢見て渡った中国だったが
戦局が変わり、関東軍が敗走。敗戦国となった悲惨な日本人たち。
中国大連に、足止めされる二人…。


◆(思ったこと) 
落語が大好きで、円生と志ん生の残されている限りの、落語の音源を集めていたことがある。
これは、二人の落語家の、太平洋戦争末期の日々を描いた戯曲。
二人の口跡が、イキイキと伝わってくる。
志ん生の、破滅的で楽天的なキャラクター。
円生の、生真面目な持ち味。
二人のタイプが、面白く描かれている。

この作品には、噺家への尊敬と共感のようなものが
込められている。

作者が語り、他の作品でも描かれてる「笑い」を、能動的につくる意味が、次のような主旨で語られる。

人がうまれて生きる「この世」は、先天的に「苦しみや悲しみ、災難や別れという涙の種」が運命づけられている。苦しみや悲しみが、放っておいても生まれてくる「涙の谷」だという。
先天的な「涙の谷」に備わっていない「笑い」をつくることは人間の証として生きること。
その仕事の一翼を担うのが噺家。


笑いの知恵を育てて、面白い人生をつくりたいと、とっても思った。
井上さんの思い…いいなぁ。

 
(井上ひさし 著 「円生と志ん生」2005.8 集英社 )

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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