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◆(おはなし)
売れなかった作家(「ブン」が売れて作者もびっくり。)・フン先生の作品「ブン」の生原稿から、
何一つ不可能はない四次元の大泥棒・ブンが生まる。
そして、きっかいな事件が多発する。
奔放な設定と笑い。痛烈な風刺が効いている、井上ひさしの初めての小説。


◆(思ったこと)
抱腹絶倒。軽い読みごこちで、スラスラと読める。
その作品の中に、権威を笑う風刺が込められている。

後半の、フン先生とブンの会話が印象的だ。
泥棒なのに金銀財宝ダイヤモンドではなく、人の心を盗むようになったんだなと
フンが指摘するとブンはうなずいて、人間の好きな「権威」を盗んでいるんだと言う。
それは「人を思いのままに動かすことのできる、あるもの。」だと。フン先生が、なぜ権威をもつことがいけないのかときくと、ブンが言う。「人の目がくもりますもの。権威をもつと、人は、愛や、やさしさや、正しいことがなにかを、忘れてしまうんです。そして、いったん、権威を手に入れてしまうと、それを守るために、
どんなハレンチなことでも平気でやってしまうのだわ」(P140)
自分も含めて、人間が権威に弱い場面は、世間のあちこちに、いっぱいある。
ドキッとするような、指摘だ。


処女作から、大量の笑いと風刺、権威を笑う作家だったんだなと、読みながら思った。
「ひょっこりひょうたん島」みたいに、人形劇にしたら面白いかも。


(井上ひさし著「ブンとフン」新潮文庫)



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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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