2017 / 10
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◆(ものがたり)
大学を卒業して、化粧品会社の美容部員として来客の化粧の相談にのったり
その人らしい化粧の仕方の手ほどきをしたりするヒロイン結乃の日常。
化粧嫌いの母と妹・珠美と暮らしていて、家族ともっと理解し合いたいと思いながらの日々。

店先を通りかかっても「鉄仮面」のような厚化粧で、最初は誰だか気がつかない、小学校時代に
仲良しだった、ミズキとの再会。今は強くなって、世界を征服したいと語る彼女。

ある日、浜崎さんというおばさんが「今夜が峠」の命である、初恋の人(夫)を、
明るい顔で見送りたいと、自分に似合う口紅を求めて結乃の前に現れる。
いつも、店にだべりに来るのが目的のようで、化粧品を買ったことがないポッチャリおばさん
浜崎さん。その思いに、応えようとする。
結乃は、その日の浜崎の姿をみて、こんなふうに思う。

「その堂々とした体躯を縁取る輪郭がぼやけ、彼女の中から、その皮膚の内側に潜んでいた繊細な少女がふっと姿を現したように、見えた」(P129)

同じ美容部員の先輩・馬場さん。
会社の店舗を巡回してくるマネージャーの福井研一。飄々とした彼との恋の予感。

その日々の出会いと、迷いと、ちょっぴりのよろこび…。

◆(思ったこと)
化粧に縁遠い男性の目から見ると、化粧を日々重ねる女性の忍耐強さに驚嘆しとても
真似できない行為だと思ってきた。
でもこれを読むと、その人らしさを、魅力を引き出すのがいい化粧なんだと、
今までの、視野の狭さを少しばかり反省したのでした。

結乃の日々のエピソードの中で、浜崎さんのエピソードが一番好きだ。

(宮下奈都 著「メロディ・フェア」2011.1ポプラ社)



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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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