2017 / 10
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「超然」などと、あんまり使わないような本の題名。
収録の三編が、つながりのない超然。
※「超然」は、辞書によると「世俗にこだわらず、そこから抜け出ているさま。」

◆(ものがたり)

◆浮気している夫・文麿を持つ妻・理津子の「超然」…のように見えて
あれこれウロウロする心理が面白い。こんな浮気者の文麿なんざぁ嫌いで無関心だわいと
言いつつ、かな~り、愛しているんだという姿が浮かんでくる。 (「妻の超然」)

◆◆酒飲みのメッカのような地域で育ったが、福岡市内の大学に通い始めて
自分が下戸だと知った広生。
就職した家電メーカーの職場で、酒好きで、NPO活動に熱心な(恵まれない子供たちを支援するNPO活動)美咲と付きあうが…。
飲まずにいられないような日々の中で、下戸で超然と生きる広生。 (「下戸の超然」)

◆◆◆作家・倉渕さんが、首にできた良性腫瘍の手術で入院する。
その日々の中で、見たこと、であった人たち、考えたこと。
手術を通して、命のこと。自分の作家活動のことを考えているのだと思った。
でも、そこは絲山作品。
素直にそんなことは書かない。変化球だらけの、トゲトゲだらけ
でも、そこがいい。
 (「作家の超然」)

◆(おもった)
絲山さんの、文章の中に含まれている、トゲってどんな意味があるんだろう?
人生っていう容器の中に手を突っ込んで、ぐるぐる引っ掻き回しながら
そのエッセンスを、つかみとろうとするようなそんなトゲなのかも。

「妻の超然」を読んでいて、大笑いしてしまった。
ヒロイン・理津子に知り合いの舞浜先生が、自分の夫だった男の死因が
愛人の家での「腹上死」だったと語った。そのとき、理津子が思うこと。
「ああ。まさにぴんぴんころり。」(P56)ってとこ。
ボクのツボで大笑いだった。

なぜかって?
ある高名な医者が、何かのエッセイの中で、元気で長生きして
ころっと病まずに逝く人生は幸せだ。
つまり「ぴんぴんころり」が人生の終焉の理想だと語っていたのを思い出したから。

その、医者は真面目に理想を語っているのだが、これからのボクは、「ぴんぴんころり」のフレーズを聞くたび
この小説を、思い出すだろうなぁと思ったのでした。

…すまぬっ!アホです。

(絲山秋子著「妻の超然」2010.9新潮社)




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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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