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はるりんどう3

◆ここをアップできなかった、へろへろに疲れる期間も本は読んだ。
続けて読んだのは、大島真寿美さん。

「やがて目覚めない朝が来る」から「チョコリエッタ」「香港の甘い豆腐」「ピエタ」「青いリボン」
「虹色天気図」「ビターシュガー」「戦友の恋」。

疲れる毎日で、電車の中で寝ぼけて読んだので、はっきり内容を覚えてはいない。
でも、読み続けたのは「生きることはまんざらじゃないよ」と作品の中で励ましてくれたから。
生の裏側にある「死」が意識がされている作品も、読みごたえがある。

この「ふじこさん」も彼女の最近読んだ作品。
他に「夕暮れカメラ」デビュー作「春の手品師」の二編。

(お話)
◆ 大人になったリサが、小学生高学年のころ出会ったふじこさんのことを回想した物語。
両親の離婚話や、未来が見えない、夢や希望と無縁、疲労、毎日が辛く苦しく絶望して自殺願望だったリサ。
偶然、別居している父のマンションを訪れて、ふじこさんという父の彼女と出会う。

オープンでまっすぐなふじこさんに、惹かれ彼女と会うことが待ち遠しくなる。
全方位的に受け入れてくれる彼女と過ごした宝物のような時間の話。


(思った)
◆ ボクもリサとおんなじように、ふじこさんにとても惹かれた。
読んでいて心の風通しがよくて気分がよかった。

一番印象的だったのは、「自分の宝物」ってなんだという話。

ふじこさんが見つけた宝物。それはイタリアに住む職人がつくった椅子。
「デザインの奥深さに感動」して、今の仕事を辞めてイタリアにいって最高の仕事をしたくなったと
ある時リサに話す。そのキラキラとした美しいふじこさんの表情が、読んでいて浮かんでくる。
リサにはわからないけど、それが、ふじこさんの「自分の宝物」。

しずこさんが言うのに、宝物は人それぞれ違う。
この世にある「宝物」は、「宝箱」に入っていて、誰が見てもわかりやすい訳じゃない。
「自分の宝物」は「さりげなくそこらへんにひょいっとある」それを自分で探すことが大事。
リサもいつか、リサだけの宝物に会えると、ふじこさんは彼女に語りかける。

人との出会いの深さや歓び、生きがい。
そんな「自分の宝物」を見つけられる歩き方をしたい。

大島さんいい作品、サンキュ!


(「ふじこさん」大島真寿美 著 2012.2 講談社文庫)

◆ 写真は愛知県森林公園「はるりんどう」。

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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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