2017 / 04
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◆(物語)

「しょうがの味は熱い「自然に、とてもスムーズに」の二篇からなる。
前作は同棲して一年近くが経った田畑弦と小林奈世の話。
二作目は、同棲三年の同じ二人の日々。

弦のことが生きがいと告げる奈世。それは間違いだと奈世に言う弦。
一緒にいても、すれ違う二人の思いや日々を、細やかに描いている。
二作目では、強く結婚を望んだ奈世が婚姻届を取り寄せて、弦に逆プロポーズを図るが…。

◆(思った)

当然ながら、他人だった二人が一緒になろうとするのが恋愛、結婚。
この物語には、その、温度差や行きつ戻りつの葛藤が随所にでてくる。
それを受け止めて理解しようとしたり、区切りをつけて投げ出そうとしたり。
一体二人は、どうなっていくんだろうと、それぞれの思いや心の動きに共感したり
異議を持ったりして、最後まで面白く読んだ。

◆話の筋と直接関係ないけど、この物語を読んでいたら、TVドラマ「北の国から」を思い出した。
「小さな家族の大きな物語」というような、ドラマのキャッチフレーズだった。
この小説も、男女の関係を描いているだけ。
でも、それは意味のある、大きなドラマでもあるとおもった。

余りに忙しなく過ぎていく日常の中で、細やかな思いを忘れそうになる。
そのことを思い出して立ち止まったり。でも、懲りずに忘ちゃって反省したり…。
行きつ戻りつ、のんびり行くさってことで。

(「しょうがの味は熱い」綿矢りさ著 文藝春秋 2012.12)



【】
現実はこの小説のラストのようにはならないケースが多いのではないかと思います。
男女の違いに終始せず、恋愛について書けるのがさすがだな、と思いました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
【Re: タイトルなし】
藍色さん コメントサンキュです。

男女も含めて人間の関係をつくるって大事業のような気がするし、でも、実は案外簡単なことのように思える時もある。
どちらにしろ、行きつ戻りつの終了のない過程だという気がします。

また、本の感想をきかせてください。
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仕事は別に苦じゃないけど、一生を捧げたいってわけではなし。 そろそろ結婚もしたいけど、彼氏が運命の人って感じもしない。 愛し合って一緒に住んでるのに、婚姻届を見ただけで顔がひきつるってどういうこと!?好きなのにどうしてもすれ違う二人の胸の内を、いやんなるほどリアルに描く連作2篇。ひりひり笑える同棲小説。 微妙な年頃の女性の行き場のない感情を独特の文体と飄々とした可笑しみで描き出す連作... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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