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◆ (物語)

ある時は、車の当たり屋、あるときは女性の身柄の拘束、誰かを脅して口止めしたりと「悪事の下請け」「犯罪の派遣社員」のような裏稼業の溝口岡田。その二人のことを描いた5章。
「第一章残り全部バケーション」「第二章タキオン作戦」「第三章検問」「第四章小さな兵隊」「第五章飛べても8分」

◆(思った)

…ったく、どうなってるんだこの世の中!
放射能の処理能力もないのに原発推進する神経とか、
憲法変えて、人を殺傷できる国づくりをすると言ってる、命への想像力のない哀しい人たちとか、
地震・隕石の恐怖とか、
イジメ・リストラとか、自殺者3万以上の国とか、
「無縁社会」の冷たい空気・病気や老後の不安いっぱいの政治とか…。
不安と不信と汚濁が日々巻き散らかされて、まっとうに生きたいというささやかな思いを、ギリギリ締め付ける空気が社会に蔓延してる。

おっと、本の話だった! …で、この楽しげな本の名前に惹かれるネェ。
人間って、もっと楽しく伸びやかに、平穏に平和に信頼しあって生きられるはずなのにと思う。
こんな時代だから、本当の意味で楽しい日々を過ごしたい。

伊坂さんには、ギャングとか死神とかの、悪人や忌み嫌われる存在を描いた作品が以前もあった。でもそこに出てくる人物たち面白いんだよなぁ、憎めないのさ。読んでスカッとしたり笑ったり。今回の裏稼業の二人もそんな感じ。

主人公の一人の岡田は、早々に「仕事の相手が泣きそうな顔になる、どうせなら喜ばれる仕事をしようかと思う」ことを溝口に告げて裏稼業を抜けたいと告げる、その責任で岡田は、元締めのボスの毒島に消されたのか?と思いきや…。

最終章を読むまで、岡田の直接の先輩・溝口は自分勝手で嫌な小悪人だと思ってた。
ところが、ところが なのだ…。

岡田の小学生時代を描いた四章に出てくる弓子先生の姿。この物語の深部にも「ゴールデンスランバー」に出てきたキーワード「信頼」は日常を支え超えていく力なんだという作者の思いが流れている。


そして、全編、茶々を入れたくなるセリフのオンパレード。

「子供作るより、友達作るほうがはるかに難しい」ってセリフに笑っちゃったけど、本当の友達って、深い信頼の構築がないと出来ないもんなぁ…。ウン、ホント、難しいかも。

…ってことで、もっと、楽しくユタカに生きたいと思いつつ読んだのさ。
岡田くんたちの明日に、サチあれ!


(「残り全部バケーション」伊坂幸太郎著2012・12集英社)



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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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