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生きてきて彼が出会った何人かの男たち、その生き様。そして別れ…。

作者の思いが出ている一節。

『まっとうに生きようとすればするほど、社会の枠から外される人々がいる。なぜかわからないが、私は幼い頃からそういう人たちにおそれを抱きながらも目を離すことができなかった。その人たちに執着する自分に気付いた時、私は彼らが好きなのだとわかった。いや好きという表現では足らない。いとおしい、とずっとこころの底で思っているのだ。

社会から疎外された時に彼等が一瞬見せる、社会が世間が何なのだと全世界を一人で受けて立つような強靭さと、その後にやってくる沈黙に似た哀切に、私はまっとうな人間の姿を見てしまう。』
(P378)

エイジ、三村、木暮などの人間像。特にエイジの放つ人間としての光の強さに、人の魅力とか、本気の生き方とかを思った。

そして、人の命の時間の、愛しさ、苦さ、哀しさが、作品全体に漂っていた。
読むそばから、深く深く心に沁み通ってくる、言葉の色気のようなもの。

出逢えて、読めて、嬉しかった感謝の思いに尽きる一冊。


(「愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない」伊集院静著 集英社2014.4)



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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
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