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◆ 身体の元気は、心の元気と繋がっている。…と通常は思う。
それはごく普通の考えだ。
でも、ここに新しい目を開かせてくれる本がある。
身体を掌る司令塔である脳。「脳梗塞」は、この機能を寸断する。
当然、それまで元気だった肉体の機能も寸断される。
 著者の多田さんは、世界的な免疫学者として、世界や日本各地を忙しく
駆け回る毎日のなかで、2001年・旅先の金沢で、突然に発症した。
死線を彷徨った後、右半身が麻痺し、言葉を失い、物を食べられない
嚥下(のみくだすこと)障害という重度の障害をおった。
発病直後は絶望のあまり、死ぬことばかりを考えていたそうだ。
その後、闘病の中で自分の中に、新しい生命力が芽生えつつある事を感じる。
この本には、一年弱の闘病記録と、その後に書いたエッセイが収められている。

◆ 印象深かったこと。
身体の「元気」は、本当の「生きている実感」とイコールではないこと。
発病前は元気だったが「生命そのものは衰弱していた」と自分を、振り返りながら言っている。
病気になってリハビリ訓練を行うことで「生命が回復している」と。
「リハビリとは人間の尊厳の回復という意味だそうだが、私は生命力の回復、
生きる実感の回復だと思う」
(P112)
2006年、国が改革の名目で、病気で苦しむ人たちのリハビリを、
最長180日に制限しようとしたとき、多田さんは、同じ思いを持つ人たちと共に、
40日間で44万人以上の反対署名を国に突きつけて、施策に影響を与えた。

◆ 寡黙で無様であっても、自分の中に、新しい命が生まれ胎動することを感じとっている多田さん。その感性、その志が、元気をくれる。

(多田富雄著 「寡黙なる巨人」集英社 2007,7)



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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
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