2017 / 10
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◆ 映画好きには、こたえられないだろうと思う。
白いスクリーンを包む暗闇と大画面。隣に大好きな人がいる。
ワクワクする初めてのデート。いいなぁ、そんな場面。
「愛の泉」に出てくるケン坊の、ずれたキャラ、好きだなぁ。(笑)

◆ 読んで改めて思ったこと。
ボクラは、一編の物語を生きている、生き物なんだということ。
  本の帯の言葉がスゴイ。「現実よ、物語の力に ひれ伏せ。」
初めは、大げさなうたい文句と笑う。
少し考えて…そうかもしれない、そうあって欲しいと思う。
痛みが深くて大きいほど、沁みてくるうたい文句かも。
悲惨な「現実だけ」が、世界のすべてじゃない。
それを「超える物語」が、どこかにある。
本気で思って、行動できたら…と。

 登場人物から「お前は、現実に ひれ伏してばかりじゃねぇか?
ちっとはマジに 気合入れて 元気になる物語で 現実を埋めようとしてんのかよ?」

と問い詰められそうだ。

◆ この中で「愛の泉」が好きだ。
おじいちゃんの一周忌に親族が集まる。
それまで「だいじょうぶオーラ」を発散し、無敵のパワーで、孫たちのよりどころだった、
おばあちゃんの元気がない。
五人の孫たちは話し合って、おばあちゃんに元気になってもらい、オーラを復活させようとする。
初デートで、二人が映画館で見たという「ローマの休日」の上映会を実現しようと…。

独立した五編の物語に「ローマの休日」のことが共通して登場することで、物語同士が
共振して広がりを感じさせる。
笑いつつ、気持ちがピンとした。読後感爽快の一冊。
「太陽がいっぱい」「ドラゴン怒りの鉄拳」
「恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥル-・ロマンス」
「ペイルライダー」「愛の泉」
を収録。


(金城 一紀著「映画篇」 集英社2007,7)



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映画篇 金城一紀  集英社 2007年7月 映画をきっかけに出会った人々の友情や愛を描く短編集。 区民会館で上映される「ローマの休日」を見にいく場面がそれぞれの章で出てくるが、その企画をしたわけが、最後の章で明かされる。また、少しずつ、話が... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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