2017 / 08
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 懐かしい、笑える、ほろっとする。
三条木屋町居酒屋「べろべろばあ」で大宴会がしてみたい。

体長20㎝、頭がでかく四頭身で襤褸(ぼろ)着を纏ったオニたち千匹づつを、
引き連れて京都大青竜会・龍谷大フェニックス・立命館大白虎隊・京産大玄武組の
各大学で集められた十人の学生たちが、京都市内でオニを使って対抗戦をする。
このハチャメチャぶりに腹の皮がよじれた前作「鴨川ホルモー」。
本書は「ホルモー」を巡る六つの面白い景色をうつしだす。

「ホルモー」競技巧者の名物コンビであったり、競技で使う「懐中時計」の由来であったり
前作で印象深い楠木ふみさんに淡い恋心を抱く高校生であったり
新島襄がでてきたり、社会人が東京丸の内で、四人で合コンしたら
みんな学生時代「ホルモー」を経験者だったりする。
なんと「ホルモー」は京都だけではないことも判明する。

◆ 「第六景 長持の恋」が一番好きだ。
貧乏学生の珠美(通称「泣きのおたま」)が、空腹も満たすために
賄いつきの料理屋でバイトを始めて、蔵の用事を命じられる。
蔵の中には、女将の父が集めた、織田信長が使っていた「長持」(ながもち)があり、
その中に「板」があった。
この板を通して「なべ丸」と時間を超えた「文通」をすることになる。
なべ丸は、彼女と同年齢で過去の時代の人らしく、槍を使うのが特技らしい…。
「ホルモー」で、一人が担当するオニは百匹、戦いに敗れ自分のオニを全滅させると
「ホルモオオオオオオ―ツ!」と雄叫びを空に向かってあげる。
すると「何かが訪れる」。
珠美もこの経験から何が訪れるのか不安に思っている。
その結果が過去との「文通」だが、その文面が候文だったりするし、
その文が読めて、おたまの右手が勝手に動いて返事を出してしまうのも笑える…。

でも、この話は、可笑しいだけじゃない。
少し哀しくて、時を越えた人への思いも伝わってくる。味がある。
京都大青竜会のメンバーで、この現代で、なぜか10ヶ月を
チョンマゲ姿で暮らしてた変人?の高村が、とても好きになった。
「ありがとう、私をみつけてくれて」のおたまちゃんの言葉。沁みるなぁ~。

◆ プロローグ
第一景 鴨川(小)ホルモー
第二景 ローマ風の休日
第三景 もっちゃん
第四景 同志社大学黄竜陣
第五景 丸の内サミット
第六景 長持の恋 
という第六景は、圧倒的な笑いの中に叙情性も、人への愛着もにじみ出ている。
やるなっ!大好きだぁ~マキメ~っち。


(万城目 学著「ホルモー六景」 角川書店 2007,11)



【】
京都人としては、ホルモーは京都で独り占めしたかった…とショックを受けた本でした。
【ホルモーの分布】
ついにベールを脱いだ、ホルモーの分布図。
名古屋弁で語るホルモーは、どんなものだろうと想像してみました。
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鴨川ホルモー(2006/04)万城目 学商品詳細を見る サークルの先輩や読書ブログでかなり評判が良かったので借りてみました。 『ホルモー六景』も読... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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