2017 / 10
≪ 2017 / 09   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - -  2017 / 11 ≫

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


◆ 「もう一度生き直せたら」とか…。
女性ゆえの生きづらさのこととか…。
作者が、等身大で生き方を問いかけてくる書下ろし。
作品に豊かな血が流れ、ピンと芯が通った傑作だぁ!

◆(物語) 
東京暮らしの、47歳の香山知子・黒川薫・赤坂晴美の三人は
故郷の青海町の名前に惹かれて行ったデパートの「兵庫県物産展」で30年ぶりに再会する。
三人は高校時代の同級生だった。
その夜、飲みに行った不思議な居酒屋「遠来の客」
初老の店員から、不思議な追加注文の確認を受ける。

「追加のご注文は”高校三年生”でよろしいですか?」
酔った勢いで「いってみよう」晴美がいった…。

気がつくと、三人は30年前にタイムスリップ。
なんと、47歳の人生経験をもつ「高校三年生」となった。
さて、どんな人生を生き直すことになるのか…。

◆(感想) 
タイムスリップもの。ありがちかもしれないが面白いテーマだ。
「もう一度生き直すことができたらなぁ」という
三人のそれぞれのつぶやき。
それは、ふとこぼすボクらの言葉かもしれない。

◆ 三人の設定は、丁寧で好感がもてる。
女優になりたいという、思いを閉じこめて専業主婦として、
夫の協力もなく子育てをしてきた知子
キャリアウーマンとして、東京のIT会社の副部長として働く有能な社員ながら
未婚女性への先入観や、上司のセクハラ発言に怒りを覚える
高校在学中から不良で、三年の時、男にだまされて妊娠し、高校を中退して
東京で水商売を経て、今はパートを掛け持ちしているが、時給の低さに
ふつうに生活する大変さを感じている晴美

◆ いろいろなことを感じさせられる。
 命の短さのこと。
時とともに見え始めるものがある。でも時間が必要だと言うこと。
表層に踊らされやすい人が心を通わすには、本当の思いを伝え合う他はないということ。
人間は、生きている間は、ふらふら迷って、ぶつぶつと問い続けるんだろうなということ。
「生きる充実」ってやつは、顔を背けたい避けたい思いとか、迷いとか悩みと向き合って
答えを見つけようと決意をして、歩きだすことの先にしかないのかもしれない。

もう逃げるのはやめたのよ。あの時点から逃げないで、
もう一度自分の人生を切り拓いてみたいの。」(285)

という知子の言葉。とても響く言葉だった。

プロローグ 
第一章 不思議な再会
第二章 三十年前へ
第三章 それぞれの進路
第四章 十五年後
第五章 リセットボタン
第六章 新しい人生
エピローグ

前作「竜巻ガール」も良かったけれど、この本もおもしろかった~!
次も楽しませてくれぃ!

(垣内 美雨著 「リセット」双葉社 2008,2)


【】
くじらさん こんばんは。
あの時別の人生を歩んでいれば…というのは
誰もが考えることですもんね〜。
ちょっと変わったタイムスリップもので、楽しめました。
この作家さん男性だと聞いたんですが本当??
それにしては、女性の内面を描くのがうまい気が。
竜巻ガールも早く読まなくちゃ〜(笑)
【】
naruさん こんばんは。

別の人生を生き直す。
三人の暮らしや悩みがかなりリアルに
描き出されていて面白く読みました。

垣谷さん男性ですか?
 作品を読んでいると
女性のように思えるんだけど…
同名「リセット」という作品を書いている
北村薫さんも女性の内面を見事に描いて
いる男性でした。

「竜巻ガール」も、ボクは面白く読みました。
【】
こんばんは。
それぞれの生き直す人生、興味深かったです。
彼女たちがどんな結末を迎えるのか、
最後までぐんぐん引っ張られました。
現在に不満があってもこんなふうに生きたらいいのかもって思える小説でした。
【】
藍色さん こんばんは。

47歳にして高校三年生って
いいかも(笑)。
面白い設定でわくわくしましたね。

ボクは、前後して佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」という童話を読んだのです。
ご存知ですか?
命は生きる量の問題じゃあないのかなぁ、などと童話を読みながら思っていたタイミングで
「リセット」に遇いました。

三人の新しい人生に、乾杯という感じです。
この記事へコメントする















もしも人生をやり直せたら、あなたはどう過ごしますか? ...
リセット 垣谷 美雨 JUGEMテーマ:読書 現在40代後半の専業主婦とキャリアウーマン、水商売あがりの三人は、それぞれ今の生活に不満を抱えていた。東京のデパートの7階。兵庫県物産展で地元青海町の名前に吸い寄せられた見3人は同じ高校に通う同級生だった。どこ... ...
装幀は片岡忠彦。書き下ろし。 専業主婦の知子、キャリアウーマンの薫、不安定な暮らしの晴美。現在の生活に不満を抱える四十七歳の女性三... ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。