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悲しみの栓だった
とらねこが死んだ。

王様も、
船乗りも、
手品つかいも、
どろぼうも、
おばあさんも、
小さな女の子も
好きだった 嬉しかった…。
その ねこと いっしょにいることが。

「栓」が抜けた。
心の哀しみの穴をふさいでいたのに。

ごーごーと冷たい風が とまらなくなって
 心が 震えて
おんおんと みんな 泣いた。


100万回生まれかわって
一度も泣かなかった
とらねこも
初めて泣いた

いっしょにいると
初めて うれしいとおもった
白いねこが
死んでしまった…

ごーごーと冷たい風が とまらなくなって
 心が 震えて
おんおんと とらねこは 泣いた。

そして
白いねこの隣で
動かなくなった
今度は 生まれかわらなかった
…とらねこ。
 
 
(佐野洋子著「100万回生きたねこ」講談社1977.10)

◆ 年代や置かれた状況によって、いろいろな感想がありそうな
この童話を、おじさんという年代になって、最近やっと読んだ。
物語りもだけど、挿絵も楽しい。
思ったこと二つ。
一つは、避けられない「死」。それによる別れの空白感。
でも、その運命を知っているからこそ、出会えたことを歓ぶ。
それは、生きる楽しみなんだってこと。
二つめ。人任せで自分自身が空虚で、嬉しくない「生」はつらいなぁってこと。
生きるって、何だろうね。
心のツボを刺激する物語だった。読み返したくなる童話だった。

あなたは 何を思った?


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本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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