2017 / 08
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◆ 絵都さんの「ラン」を読んだ。
すると、以前の作品「カラフル」を読み返したくなった。
前に、読んだはず なのに、と~っても新鮮に、読めた。
(…タンに…記憶が悪い …だけ …かも。)
それにしても、作品の出だしで「…抽選に当たりました!」と
ぼくの魂に「天使の笑顔」で語りかける、案内役の天使のプラプラ
いい味だなぁ~。

コミカルとシリアスが、程良くブレンドされた味が絶品。

◆ (お話)
 大きな過ちを犯して死んだ罪で、生まれ変わる輪廻のサイクルから、
はずされたぼくの魂が、なんと天使たちの取り決めで
輪廻のサイクルに復帰する、再挑戦ができる「抽選に当たった」。
気乗りしないながら、ボクは、自殺して死んだはずの真の体を借りて
小林一家に「ホームスティ」して中学3年の小林真として、自分の魂が前世で犯した
過ちの大きさを自覚して、輪廻のサイクルに復帰する挑戦をすることになる。
案内役の天使・プラプラによれば、小林家は、利己的人間の父親、最近まで不倫をしていた母親、大学を目指す兄・満は「無神経な意地悪男」という、悪魔の巣窟のような家族だという。
また、真の自殺数日前には、初恋の後輩・桑原ひろかが、中年の男といちゃつきながら
ラブホテルに入っていき、おまけに同じホテルから、母親が不倫相手と出てくるのを
目撃してしまったのだとのこと。
さて、真に扮した、ぼくの魂の、再挑戦はどうなる、どうなる…。

◆ (思ったことなど)
ホームスティした真が、徐々に父、母、兄から話を聞いたところ、プラプラに聞いた
家族情報とかなり違う。
真が生き返っとき、家族は本当に喜んだ。
「悪魔の巣窟のような」と思った家族の本当の姿を知っていく。

 それまで単色に見えていた、家族や周囲の人たち
(初恋の後輩のひろか、真に密かに好意を持っていたクラスメイトの唱子、
初めて出来た友人・早乙女など)が、実は、多彩で豊かな色を持って生きている
ことを感じる真。自殺した時の真は、「カラフル」な、未熟さも、過ちも含んでいる、
人間の奥行きが見えなかった。

 読んでいる、ボク自身も、真が感じた人間の多面性を、どこまで感じているのか心もとない。
でも、カラフルな、人間の奥行きを見すえて歩きたいと思う。感じたいと思う。
それを、見ない人生は、もったいないなぁとつくづく思っちゃうのだ。
矛盾も、弱音も、強がりも、真面目も、スケベも、馬鹿も、賢さも、同居している
生き物・人間は面白い。
大事なことは、人間の輝きを感じて、まずいところを修正する思いを持つこと。

人の犯す、色んな過ち。
それを認識して、修正していこうと意欲する魂をもつ。
それには、豊かな矛盾した生き物として、人間を感じることが大事なのだなぁと思った。
小説「カラフル」は、人の魂の成長と、「生」のかけがえのなさを、描いた物語だと思った。


真の案内役の天使・プラプラが、最後に真に言う。
「帰ろうと思いながら一歩、足をふみだしてみな。
それだけで君は君の世界にもどれる。あばよ、小林真。しぶとく生きろ」(P248)
何気ない一言。
でも、意欲して一歩踏み出すこと。生きることを励ます一言だ。

オススメの一冊!  (8/23改稿)



(森絵都 著 「カラフル」 2007.9文春文庫・再読 )



【】
こんばんは。
私にとって「カラフル」は初・森絵都さん作品でした。とても面白くていい人を見つけた!と喜びました。
プラプラ、いいですねー。
天使とは思えない突き放した適当なしゃべり方と、その実、あたたかい対応。
「ラン」も読んでみたいです。
【】
homamiyaさん ようこそ!
こんちわぁ〜。

絵都さんとの初作品が「カラフル」って
とってもいいね。
程よくミックスされたコミカルとシリアス。
いい味で読み出したらとまらないオモシロさでした。
冒頭に出てくる、プラプラの「天使の笑顔」って
どんなだろうと思ってしまいました。(笑)

「ラン」も大好きな作品です。
お楽しみください。
【】
こんばんは。
プラプラの言う「しぶとく生きろ」
いい言葉ですよね。
【】
ななさん こんばんは。

プラプラの「しぶとく生きろ」いいね。
「生」の奥行きを感じて、楽しめよぉ〜の
思いが込められているのかもなと、思いました。
【】
こんばんわ。カキコありがとうございました。
ステキな作品ですよね。
私も森さんの初作品は「カラフル」でした。
衝撃だったんですよね。
なんてステキな作品!と思いまして^^
プラプラってふざけてる時も多いですが、言う事がけっこうずしっと来るものもあるんですよね。
【】
苗坊さん こんちわっ!
いつも、ブログ面白く拝見してます。

「カラフル」ホントに美味な作品ですね。
苗坊さんと同じく、まさに衝撃的な作品だと感じました。
ボクの中では、何度も読みたくなる数少ない傑作なのです。

プラプラ。コミカルとシリアスを併せ持つ「カラフル」を代表するユニークで
しかも「ずっしりと来る」存在だと思います。 
【】
こんばんは。
この本、私も好きな作品です。
シリアスとコミカルのブレンド加減がホントにうまいですよね。
プラプラのキャラもおもしろいし、悩みを抱える家族の描き方も森さんらしいなと思います。
【】
くじらさん こんばんは。
人間の記憶って失われていくので
再読するととっても新鮮に感じること
ってありますよね〜。
プラプラ可愛いかったです。
頑張ろうって思える作品でした。
私は『ラン』の方が好きでしたが〜。
【】
mintさん こんばんは。

 このシリアスなテーマで、コミカルな味を効かせながら
自然に、面白く読ませてくれる手腕は、本当に見事だなぁと感心しました。
プラプラは時に口が悪くて、嘘つきかと思えば、真を励ましたりして
「カラフル」をある意味で象徴しているみたいでした。
【】
naruさん こんばんは。

 再読して新鮮に感じられる本っていいね。
「カラフル」は、ボクには再読したくなる一冊です。「ラン」もですが(笑)。
こういうテーマで、こんなに面白く読ませる森さん、なかなかなだと感じます。

プラプラはある意味で「カラフル」を象徴しているようなキャラでニクメナイヤツです。
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カラフル森 絵都死んで魂になって流されていく僕の前に天使が現れて言った「おめでとうございます。抽選にあたりました!」大きな過ちを犯して死んだ罪な魂なので、輪廻のサイクルからはずされるのですが、再挑戦のチャンスがあるという。そして僕は自殺した中学生小林真 ...
カラフル オススメ! 「おめでとうございます!抽選に当たりました!」と、「ぼく」はいきなり天使のプラプラに告げられる。 話によると、「ぼく」の魂の前世に大きな過ちを起こして死んだらしい。 本当ならこの世界の中から抹消されるのだが、「ぼく」は抽選に当たっ... ...
今日読んだ本は、森 絵都さんの『カラフル』です。 ...
「おめでとうございます!抽選に当たりました!」 ...

本命くじら

Author:本命くじら
 本が好きです。自然も好きです。
人間という生き物にキョウミシンシン!
本は快楽。本はエネルギー。…ってことで。
 よろしく!

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